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お知らせ📢 今週なかなか上手く書けず全く進んでおりません🙇♀️ いつ上がるかわからない状態です。申し訳ありませんが把握していただけると幸いです。
早めにできたのであげておきます☺︎次回は火曜日ですが、無理なら土曜日に投稿しようと思ってます(* ˊᵕˋㅅ) よろしくお願いします。
忘れもしない
高校一年生の春
ur
ピアノやギター、歌うことも好きなオレは音楽系の部活が盛んな高校に進学した。
ur
ur
気持ちばかり先走り音楽室に入る。 なにか部活やってないかな…そんな期待を夢見て
後日わかったことだが、この日は全部活動の休止日だった。
ur
ur
ur
椅子を引きピアノの前に腰を下ろす。
トーン…
高校まで家からそれなりに遠く
出身中から進学したのはオレ一人
かといって友達できるかな とかそんなことはあんまり気にしておらず
のんびり音楽に囲まれた フツーの高校生活を送る
予定だった。
ur
鍵盤の重みが嬉しい
人気のない教室でひとり旋律を奏でる。
好きな曲を好きなだけ弾けることに幸せを感じていた。
…
…
ur
演奏の途中に雑音が入り 思わず眉間に皺を寄せる。
jpp
jpp
ur
上級生かもしれないのにタメ語で答えてしまった。でもこの人から出される柔和な雰囲気に、上も下も感じられない。
jpp
jpp
人懐っこい笑顔でグランドピアノに近づいてきた"じゃぱぱ"
ur
ur
jpp
ur
え、これなんて陽キャ? 思わず「いいけど」なんて答えてしまった。
jpp
ur
名を"じゃぱぱ"
jpp
ur
jpp
奇しくも同じクラスであり
jpp
ur
jpp
ur
あいつの古くからという友人が周りにいた。
たつや
jpp
ur
たつや
眼帯が気になる(まだ突っ込んでない) 意外としっかり者のたっつんに
no
ur
no
ur
ur
no
イケメンなのに喋ると残念すぎるって言われるなおきりさん。
ur
sv
jpp
sv
ur
じゃぱぱ同様デカくて一緒に並びたくない男、シヴァさん。
jpp
jpp
mfくん
ur
なぜか他校のお友達、勉強ならばこのお方もふくん。
じゃぱぱの周りに集まる人
なんだか、心地良くってすぐ仲良くなった。
毎日くだらないことで笑って
他愛もないことを永遠に話せる
こんな友達ができるなんて思ってなかった。
放課後も休みの日もよく遊んだ
あれはいつだったかな 高校二年の夏休み前だ
まぁ年頃というか、なんというか
それなりに絡まれる時もあった。
いつもは適当にあしらうのだけど その時は… ちょっと相手の虫のいどころが悪かったらしい
ur
オレたちは暗がりへと連れて行かれた。
そんな
ある日
jpp
jpp
ぶつかっただの 睨んだだの
こう絡まれるような常套句を適当に投げられ、じゃぱぱがこれまたテンプレートな返しをしていた。
ur
たつや
たっつんも、なおきりさんもシヴァさんももふくんもそしてオレも
no
sv
ただじっとしていた。
mfくん
他五人の様子を不思議に思っていると いきなり鈍い音が聞こえてきた。
ガッッ
jpp
ur
イラついた相手から、じゃぱぱが殴られた音だった。
その瞬間
ur
オレ以外の みんなの空気が一変する。今思うならば
"それ"は殺気
jpp
mfくん
jpp
jpp
jpp
---ドゴッ!!!
さらにじゃぱぱに殴ろうとした相手 気づけば後方へと吹っ飛ばされていた。
ur
たつや
no
sv
jpp
ぽい、ぽいぽいっ
ur
気づけばオレに四人分の荷物 いや重たいんですけど、なんとか抱え
mfくん
もふくんに腕を引かれて目立たぬ場所に身を潜めた。
ur
mfくん
ur
mfくん
もふくんの 不的な笑みを浮かべる横顔に ただ茫然とするしかなかった。
jpp
じゃぱぱが先陣を切って広いところへと走っていく
たつや
じゃぱぱの手から放たれたのは 宙を舞う鉄パイプ
名を呼ばれたたっつんは、腕を上げて簡単に手の内に収めた。
jpp
たつや
なんとも緊張感のない声だった。 だがそれとは裏腹に
たつや
たつや
突っ走る二、三人鉄パイプを盾にし 行く手を阻め、逆方向へと押し返す。
たつや
たつや
ドスッッ!!
即座に持ち替え サイドからきた相手にむかい一振り。 見事HIT
ur
mfくん
ur
no
いっぺんに相手したたっつんの横をなおきりさんがするりとすり抜けて行った。
たつや
no
たっつんが焦っているようで 敵にむかっていくより大きな声でなおきりさんに注意喚起している。
no
no
no
じゃぱぱを追って前方にいた男がなおきりさんに気づき襲ってくる
no
なおきりさんが拳を作ったかと思うと手のひらを下にし、相手に向け構え出した。
それを
相手の顎に向けて
---ゴツッッ!!
掌 底 打 ち
痛恨の一撃をお見舞いしていた。
ur
ur
mfくん
mfくん
mfくん
ur
なおきりさんの意外な一面と、相手へのダメージを考え顔を歪ませていると
今度は反対側から怒号が聞こえてくる
sv
シヴァさんが相手の攻撃を左右に回りながらかわしていた。
煽られてる…
そんな煽りを受けたシヴァさん 口端を思い切り釣り上げた。
sv
こっからでもあの鋭利な歯が見える
sv
唸るような低い声
もう片方側から殴りかかってきた相手の首根っこを掴み
sv
煽るやつの目の前に差し出したけど
シヴァさんが差し出した相手の顔に味方の拳がのめり込む。 "味方に殴られる画"が完成していた。
sv
ur
言ってみたいわあんな台詞 なんて惚れ惚れみていたら
mfくん
mfくん
ur
もふくんに庇われ咄嗟に膝を曲げた。
壁に鉄パイプがのめり込む。
ur
mfくん
mfくん
鉄パイプを振り下ろしてきた相手のスネに思い切り蹴りを入れ
mfくん
自分のカバンから分厚い何かを取り出し
もがく相手の後頭部に狙いを定め
ドッッッ!!
角で思い切り打ちつけた。
ur
ur
mfくん
ur
本の角なんて一番痛いやつじゃん… 倒れて伸びている男に同情した。
mfくん
ur
mfくん
ur
周りを見渡すといつのまにか片付いていた。立ってる人いなくねぇ? 屍累々というやつだ。
jpp
襲われていたオレたちに気づき じゃぱぱこちらへ飛んできた。
jpp
jpp
ur
---うりりんのピアノが好きなんだ
そんなにオレのピアノを好いていてくれてるとは思わなかった。
お前そんなこと言ってる場合じゃないだろうって…
冒頭殴られていたことを思い出しじゃぱぱの顔を見た。頬が赤くなってる。
jpp
sv
ボス?
ur
jpp
sv
じゃぱぱとシヴァさん オレと目を合わせようとせず、二人とも互いに視線を泳がせた。
ur
たつや
no
mfくん
もふくんがじゃぱぱの横っ腹を肘でつついた。
困惑するオレに、じゃぱぱがバツの悪そうな顔をする。
jpp
観念したように口を開き説明し始めた。
ur
ur
jpp
マフィアなんて漫画やドラマや映画の 世界だと思っていたのに。
sv
sv
ur
聞きなれない単語に目を丸くする。
jpp
仕方ないだろ、オレお世話係みたいなものだし、とシヴァさんが慰める。
mfくん
mfくん
ur
ur
たつや
ur
わかりづらいことに じゃぱぱとシヴァさんともふくんは、同じファミリーというやつで
no
no
たつや
なおきりさんとたっつんはまた別の所属…らしい。マフィアってこんな身近にいるもんなの?
ur
としか言いようがない。 別世界の話すぎて、ついて行くのに精一杯だった。
jpp
ur
さっきの五人の華麗なバトルは凄かったけど、俺にとってはじゃぱぱはじゃぱぱだし。みんなはみんなだ。
ur
jpp
jpp
たつや
ur
"住む世界"か…
ふいに
自分の前に一線が引かれた気がした。
jpp
jpp
jpp
ur
何か感じ取ったのか じゃぱぱがオレの肩を掴んだ。
まっすぐな目で見られ、 いきなりの告白?に盛大に照れた。
no
ur
ur
普段はあまり歩かない 閑静な住宅街へとみんなが進む。
たつや
組長の娘… 聞いただけで姐さん!みたいな人が頭に浮かぶ。やっぱりこう、キマってる人なのかな。
ur
jpp
sv
ur
no
ur
めちゃくちゃ緊張してきた… しばかれないよね?
そんなオレの心情を察したもふくんが隣で苦笑した。
mfくん
たつや
jpp
jpp
女の子の群れからひとり…鬼の形相で走ってくる…気迫すげー
ur
どうりでジロジロ見られると思ったら 女の子しかいなかった。
jpp
すごい勢いでじゃぱぱにくってかかった 一人の女の子
naさん
jpp
嫌と言われ 地味に凹むじゃぱぱを横目で見つつ
たつや
naさん
たっつんに促されオレの存在に気づいた彼女と目があった。
naさん
恥ずかしいのか それとも困っているのか
作り笑いなのか 心の底からの笑顔なのか
ur
想像していた人とはだいぶ違く
ごくごく普通の …かわいい女の子だった。
ur
runa
ur
runa
ur
ぼーっとしていたらるなが一生懸命喋っていたらしい。 (なんっにも聞いてなかった)
出来上がった保健だよりのデータがあるから印刷して欲しいとかなんとか。
ur
runa
runa
ur
そうだった。 オレ仮にも保健室の先生だったわ。 確かに何もやらないのはまずい。 るなからUSBを受け取った。
…にしても
ur
ur
runa
救急箱の補充をしていたのだが わかりやすく床にばらまいていた。
ur
runa
ur
やっと進展したか、兄たちよりはまだマシだななんて思っていたら。
runa
ur
runa
ur
ur
手…ってぇ
こめかみをおさめる。だって頭痛い。
なんでここの兄妹たちは揃いも揃って 恋愛が牛歩並なの??
ur
runa
runa
runa
runa
ガラガラバタン!
ur
一息で喋り倒して 保健室から出ていったんだけど…
ur
ur
仕方なくUSBを抜き取り印刷室へ行くために席を立った。
etちゃん
runa
水族館どうなったの!? 喰い気味に聞いてきたえとちゃんに
色々と話をしてたんだけど…
…一通り話したら遠足って言われた。
あれ、さっきうりりんにも言われた。
runa
etちゃん
お家まで送ってくれたのはいいけれど すっかり遅くなっちゃったし連絡するの忘れてて…
まさか門でシヴァさんが アサルトガン構えてると思わなかった。
etちゃん
runa
runa
runa
そこまでしなくてもって言ったんだけど。 そーゆーのはちゃんとしたいって。
でも顔上げた瞬間ふたりともばっちばちだったなぁー…
etちゃん
etちゃん
runa
"意味をわかってね"
runa
etちゃん
runa
迷子にならないために繋ぐんじゃないとは言ってた。でも、もしかして、
もちろんそんな意味があれば嬉しいけれど…でも待って?本当にそんな意味なの??
手を繋いでかつその腕にギュッてしちゃったけど…"そういう"意味じゃなかったら!?るなめっちゃ恥ずかしいことしてない!?
はっきり言えない"意味"だったら!?
え
待って、じゃあ…ゆあんくんの言ってた
意味って
runa
なに!?
runa
etちゃん
runa
etちゃん
どうしよう
はっきりと言われたわけじゃないもんね??別の意味だってあったりする??
runa
"繋ぎたいから繋ぐ"
runa
runa
etちゃん
だめだ、若頭に喝いれとくわ。 それにしても先が長いね、こっちが疲れちゃうよ…なんて えとちゃんが呆れ返っていた。
登場人物紹介
天龍会-てんりゅうかい陣営 ❄️ 高校三年生。毎日のほほんと暮らしてる。 🍗くんとは高校から同じ。それまでは年に数回顔を合わせる程度だった。🍗くんとはお互い境遇が似てるのでお互い良き理解者になってる。意識し始めたのは高校生になってから。 🦖(26) 天龍会ボス。 先代の父親がまだ生きていたにも関わらず、🍪さんが代理になったことを聞いて急いでボスの座についた。色々と策を考えるのが得意。 ❄️にはさん付けで呼ぶように教えている。 🐸(26) 🦖の右腕、脳筋だがちゃんと論理的かつ効率的に動ける。銃の扱いが上手い。 ❄️の護衛係、小さな頃からついているので家族愛に似た情がある。最近🍗くんに役を奪われつつあり、ちょっと少しかなり嫌。 👓(26) 庶務兼法関係担当❄️教育係。高校時代は知識をつけるため🦖とは別の高校へ進学した。 ❄️は妹みたいだと思ってる。 🦊(17) 高校には行ってない。真剣の使い手。だいたいは🐸と👓のお手伝い。
桃虹組-とうこうくみ陣営 🍗(17) 桃虹組若頭、通称若。 高校出たら組に入るのが約束、❄️が共学の高校へ行くと耳にしたので、意地と気合いと根性で進学した。前しか進めないパワー系。戦闘方法は🌷さんとほぼ同じ。本当はゲームばっかしてたいインドア派。 ❄️のことどう思ってるのかなんてわかりきったことは聞くな(本人談) 🍪(26) 桃虹組組長代理。好きなものはぬいぐるみにお茶会に恋バナ。女子オブ女子。 先代の急逝により周りに仕組まれ代理にされた。目指すは組の解体。 普通の女の子になりたいと思ってる。🦖とは境遇がほぼ同じなので昔から知り合い。 ⚡️(26) 親の代から支えている。代理補佐。効率重視で桃虹組のブレーン。古くからいる人間のやり方に頭を抱えている。殺陣が上手い。所属は違えど🦖とは旧知の仲。 🌷(26) 若頭補佐。親の代から仕えてる。別邸と本邸を行き来する、🍗の良きお兄さん役。見た目とは裏腹なパワー系。えーい⭐︎の拳の威力が強すぎる。 🍫(17) 桃虹組の下の方にいる。もともとはのあさんのおしゃべり相手兼護衛。内部抗争が激しくなり🍗の護衛に変わった。 本当は若い世代を組から遠ざけ、それなりに今の生活を楽しんで欲しいという⚡️と🍪さんの配慮で高校へ編入。 ピッキングと護身術が上手い。 🐏(17) 桃虹組の下の方にいる。のちに🍗の右腕として育てるつもり。高校三年生に🍗の護衛も兼ねて今通う高校へ編入した。戦うのは苦手だが、銃の使い方が上手い。微かな変化に敏感。 学校ではやっぱり王子で人気がある。🌷さんが直属の上司。
🎸(26) 元はこちらの世界の人間ではない。 🦖との出会いで180度人生が変わった。 今は🍗の高校で養護教諭として色々動いている。