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春
暖かい日が差して
僕らの別れを告げる
満開の桜が
いつもとは違って見えて
まるで…
冷たい瞳のように
僕らを見つめてる
もうここで
君と話すこともできない
『おはよう』と言うことさえ
出来なくなってしまうのに
それなのに僕は…
君に何も言えないのかな…
うっすら涙が光る君の瞳が
僕の瞳を捉える
『えっと…』
静かな下駄箱
桜の花びらが舞落ちて
僕の足元をピンクに染める
そして僕は嘘をつく
『…また、明日…』
そして君も嘘をつく
『…うん、また明日…』
少し俯く君の足元は
桜でピンクに染まってる
そして僕は踵を返す
もう会うことの無い君に手を振って。