きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
Nakamu
きんとき
スマイル
スマイル
Nakamu
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
俺はきりやん。
物資の調達などの他に、白尾軍の 副総統を務める。
Nakamuが不在の時とか、 よく総統代理してるよ。
きりやん
スマイル
きりやん
最近、 他の5人が晴れやかな顔をしている。
それは、全員の悩みを解き放つことができたから。
Nakamuは総統としての責任。
Broooockは殺人への恐怖。
シャークんは殺人への衝動。
きんときは仲間の幸福。
そして、スマイルは自分の虚偽。
きりやん
俺には、
何もない。
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
嘘つけ。
本当は凄く怒ってるんだろ。
自分を自殺するまで追い込んで、 今もヘラヘラ過ごしてる奴だぞ?
恨んでるに、決まってんだろ。
スマイル
なぁスマイル、 その笑顔の裏で何を考えているんだ?
怖い。
知らずに人を傷付ける言葉を放つ 自分も、 俺を恨まずに黙っているスマイルも、 全てがハッピーエンドのように 笑っている4人も。
俺はスマイルのあの一件から、 あまり心から笑えなくなっていた。
スマイルは、 俺達のせいで自殺しかけた。
特にスマイルを傷付けていたのは 俺だろう。
だって、俺はスマイルに…
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
だって、
きりやん
スマイル
だって、
きりやん
スマイル
だって……!
お前、俺を、恨んでるだろ。
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
最近、 みんなスマイルに優しくなった。
それだけじゃない。
全員、 仲間を見る態度が違うようになった。
なんというか、こう
優しくいたわるような、
静かに想い合うような感じだ。
俺は、俺だけは、
そんなアイツらにどうしても 馴染めずにいる。
……だって、俺だぞ?
スマイルだけじゃなくみんなを沢山 傷付けて、
酷い言葉を浴びせたりして、
挙げ句の果てには死なせるところ だったんだぞ。
そんな俺に、優しくするのかよ。
どうしようもない馬鹿どもだな。
きりやん
きりやん
きりやん
だから、俺は孤独だ。
散々大切な人を傷付けて、 最後には自分の孤独さを知る。
最低な孤独な人間だ。
きりやん
結局、仕事を休んで近くの森に来た。
荒んだ心も、 森の中なら鎮まると思ったんだ。
でも逆だった。
葉の擦れる音、風の音、自分の足音。
全てが心のざわめきを助長している。
……。
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
敵軍1
きりやん
敵軍1
きりやん
きりやん
きりやん
敵軍1
きりやん
きりやん
敵軍1
敵軍1
きりやん
きりやん
敵軍1
敵軍1
きりやん
敵軍1
きりやん
敵軍1
きりやん
敵軍1
きりやん
"許さない"
きりやん
敵軍1
きりやん
きりやん
敵軍1
敵軍1
敵軍1
敵軍1
きりやん
言葉は棘のように 俺の心に突き刺さっていく。
そうだ、そうだよ。
仲間が自分を嫌ってる?
なら、自分が仲間を嫌えばいい。
そうだ。最初から仲間なんて どうでもよかったんだ。
そして、気付いたら俺は、
きりやん
敵軍1
敵軍1
きりやん
ビュンッ
きりやん
いきなり後ろから空を切る音がした。
きりやん
敵軍1
敵軍1
きりやん
敵軍1
敵軍1
敵軍1
敵軍2
敵軍2
きりやん
きりやん
敵軍2
敵軍2
敵軍2
きりやん
敵軍2
敵軍2
───あ。
仲間……そうか……。
俺は────……。
きりやん
俺はなんて事を……。
俺はまた、仲間に迷惑を…。
敵軍2
敵軍2
敵軍2
きりやん
ガチャ
あいつら、俺を助けに来るだろうか。
来たら、俺は、
どんな顔をして会えばいいんだ…?
きりやん
俺は…………。
敵軍2
きりやん
スマイル
スマイルとよく似た声。
いつもお腹が空いたタイミングで夕飯を作ってくれる。
みんなでワイワイ騒ぎながら食べる。
それがもう叶わない。
きりやん
敵軍2
きりやん
きりやん
敵軍2
きりやん
どうしてだろう。
あれだけ嫌いだと思った仲間が
今はこんなにも恋しい。
孤独を孤独で埋めて、
埋められなくて。
あぁ、俺、ずっとずっと、
寂しかったんだ…。
お腹が空いて仕方なく口に入れた敵軍の料理は味がしなかった。
みんなの笑い声も、 どう考えても多すぎるハンバーグも、
何も、叶わなくなってしまった。
俺が、自分で、独りになった。
きりやん
だから、もう俺は……
スマイル
スマイル
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
Broooock
Nakamu
Nakamu
全員
出発して1時間…
Nakamu
きんとき
きんとき
Nakamu
敵軍3
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Broooock
きんとき
きんとき
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamu
シャークん
きんとき
カチャ
シャークん
門番
門番
シャークん
シャークん
門番
Nakamu
きんとき
シャークん
Nakamu
きんとき
きんとき
きんとき
Nakamu
スマイル
Nakamu
ビリビリビリビリッッッ
Nakamu
Nakamu
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
Nakamu
きんとき
Nakamu
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
Nakamu
きんとき
Nakamu
スマイル
スマイル
──きりやん。
──お前を助ける。
──たとえお前が望まなくても。
きりやん
もう、3日目か。
案外、悲しくはならないんだな。
それとも、これも防衛本能?
どうせ、あいつら、 俺の事なんて……。
????
あれ? まだ夕飯の時間じゃないはず……。
きりやん
ガチャ
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
きりやん
スマイルが俺をまっすぐに見る。
こいつのこんなに真剣な顔は、 初めて見た気がする。
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
分かってたよ。
そんなこと。 疑ったことなんて一度もない。
そのはずだ。
俺は、そんな掛け替えのない仲間を
見捨てるような真似を……。
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
振り向くスマイルに、
きりやん
少し時が止まったような気がした。
そして、ちょっとスマイルが笑った。
……ように見えた。
と思ったら、いきなり
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
やっぱり、スマイルって変なやつ。
でも、そうだな。
こんな変なやつでも、
俺にとって、 掛け替えのない仲間なんだ。
…………。
………。
…。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
Nakamu
Nakamu
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
シャークん
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
Broooock
きんとき
シャークん
Nakamu
あれから、 俺たちは自軍に無事、帰りついた。
迷惑かけたし、 未だにスマイルを見るとあの日を 思い出すけど、
俺は、
俺達は、
孤独じゃない。
だって、全員が……
───大切な仲間だから。
きりやん
きりやん
明日から、また笑おう。
……To be continued
コメント
7件
きんさんよ゙がっ゙だね゙。 2人の関係性も好き...(語彙力無)
目から滝が止まないんですけど....