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いつだって、キミだった

第2話 - 第2話

2025年01月04日

#創作

#なにわ男子

#長尾謙杜

#道枝駿佑

抹茶

先生

不安だと思うからみんな仲良くしてやってな

道枝

よろしくお願いします！

生徒達

はーい！

突如現れたイケメンの転校生。廊下で道に迷っていた彼を俺のクラスとは知らずに自ら話しかけてしまった

長尾

(俺の事覚えてないとええけど...)

生徒達

ねーねーどこから転校してきたの？

道枝

大阪です...

生徒達

え、大阪！

生徒達

絶対面白い子じゃん

道枝

いや、全然笑

生徒達

照れてる可愛いー///

A子

道枝くんは恋人いるの？

道枝

恋人！？いないいない！

A子

へぇーそうなんだぁー(ﾆﾔｯ)

俺をいじめているあいつも道枝さんと楽しそうに話している

長尾

(あんな顔いつもしてないくせに...)

Ｃ男

長尾くーん？

長尾

えっ？

Ｃ男

放課後校舎裏に来てくれる？

B男

俺ら話しあんのよ

長尾

いや、今日は予定が...

B男

いいから来いよ？

Ｃ男

待ってっからな(圧)

長尾

は、はい...(怯)

長尾

(どうせまたいじめられるんやろうな)

俯きながらそんな事を考えているとどこからか視線を感じた

長尾

ん？

道枝

.....ｼﾞｰｯ

長尾

(え、俺見られてる？(汗))

A子

道枝くん？

道枝

...

A子

道枝くん！

道枝

あ、ごめん！なんだっけ？

A子

どうしたのボーッとしちゃって笑

道枝

なんでもないよ(汗)

A子

変なのーww

長尾

(気のせいか...)

放課後になり俺は言われた通りに校舎裏に向かった

長尾

来ました...

Ｃ男

おせーよいつまで待たせんだよ

長尾

すみません

A子

本題に入るけど転校生の道枝くんわかるよね？

長尾

ｺｸｯ

A子

転校してきたばっかで不安だと思うんだ

A子

だから私たちが歓迎してあげようってなって！

長尾

(そういう優しさはあるんや)

相手を選んでやってるにしてもいじめっ子にも優しさは持っているんだと感じた

長尾

そうなんですね

Ｃ男

そうそう優しいやろ？こいつ

Ｃ男

それでお前にも協力してもらおうと思って

長尾

まぁできることがあれば

A子

じゃあみんなでお金出し合うからとりあえず3万頂戴？

長尾

え？

A子

「え？」じゃなくて。できることはするんでしょ？

長尾

いや、3万なんて無理やって(汗)

B男

お前の意見は聞いてねぇんだよ

B男

さっさと出せ

長尾

今そんなに持ってへんし！

長尾

(優しいと思った俺がバカやった...)

A子

は？拒否権あると思ってんの？

長尾

そんなん嫌に決まってるやろ！

道枝

な、何してんの？

その時後ろから道枝さんの心配そうな声が聞こえてきた

A子

あ、道枝くん！

Ｃ男

別になんもしてないよ

Ｃ男

な？(圧)

長尾

う、うん...

道枝

ホンマに？なんかお金出してみたいなの聞こえてきてんけど...

長尾

(全部聞かれてたん！？)

A子

(ﾁｯ)

A子

あーあ聞かれちゃったなら仕方ないね...

B男

え？A子？...

A子

いいから(ｺｿｯ)

A子

実は転校生の道枝くんを歓迎したくてパーティー計画してたんだ...

道枝

パーティー？

A子

うん！そんなに大掛かりじゃないんだけどね(汗)

A子

その為にクラスのみんなでお金集めようって思ってね

A子

1人100円で

長尾

(100円って大嘘やん...)

道枝

あ、そうやったんや！

B男

そ、そうそう(汗)今100円ずつ集めてたところなんだよね

Ｃ男

内緒にしてたのに笑

道枝

ごめん！たまたま通りかかって聞こえちゃって

A子

ううん道枝くんは悪くないよ！

A子

あ、でもねこの長尾くん

俺を指さしながら言う

A子

道枝くんの歓迎にはお金使いたくないんだって

A子

それにパーティにも参加したくないって

長尾

え？

道枝さんを見ると気まずそうななんとも言えない顔をこちらに向けていた

A子

それは強制じゃないし気持ちがある人だけで良いのは前提だけど断られるとは思ってなくて...

A子

ｼｸｼｸ(泣)

Ｃ男

泣くなって！

B男

でもめっちゃ張り切ってたからな。歓迎して道枝くんを安心させてあげようって...

長尾

(そんな言い方したら俺が悪者みたいやん)

これがこいつらのやり方なんだ

慣れていることだったけど毎回そういうことをされる度にしんどくなる...

A子

道枝くんも聞いてたんだよね？長尾くんが嫌って言ってたの...

道枝

ま、まあな

長尾

いや、そうやなくてっ...

A子

いいの！長尾くんが悪いわけじゃないから

A子

私が勝手に張り切り過ぎちゃっただけだから

長尾

....

Ｃ男

もう用済んだし帰ろ

A子

う、うん(ｼｸｼｸ)

長尾

はぁ...

A子

(ニヤッ)

そう言うと3人は俺と道枝さんを残して帰って行ってしまった

通り過ぎる間際に不敵な笑みを浮かべられた。俺たちがこのあと気まずくなるのが分かってるんだろう。

道枝

....

長尾

....

案の定気まずい雰囲気になってしまっている

もう本当の事を話すのもめんどくさかった

長尾

(言ったところで苦しい言い訳って思われるだけやもんな...)

嫌われて良いんだ。俺にとって嫌われるのは早いか遅いかでしかないから。結局最後には嫌われるのは分かっている。だから好かれたいとか嫌われないようにしないとなんて端から考えない

道枝

今日の朝のことホンマにありがとう

長尾

え？

道枝

いや、遅刻せずに済んだからさ

長尾

覚えてたんや俺の事...

道枝

忘れるわけないやん

道枝

今日の朝のことやで？笑

長尾

....

道枝

あ、パーティーの事は全然気にせんでええから！

道枝

人それぞれ考えはあると思うし俺はお金なんてかけてもらわなくても普通に接してくれればそれで充分やから

長尾

(気まで使えて優しい人なんやな)

長尾

ありがとう...

俺はそれだけ言うと道枝さんに背を向けて学校を後にした

いつだって、キミだった

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抹茶

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