ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜は拳をわなわなと振るわせ、怒りを露わにしている
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜の表情が唐突に無表情に変わる
ミスターレッド
レッドは一瞬思考停止する
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドの頬に汗が伝う
青亜
青亜
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
10年前
俺は、ごく普通の一軒家に4人家族として住んでいた
両親、俺、そして……
忌々しい赤髪の兄貴と
本当に、本当にごく普通の家庭だ
いや、ごく普通の家族「だった」
兄は成績優秀、文武両道の完璧人間だった
更には顔も世間ではイケメンとされる程の顔であった
本当に他より劣っている部分がない人間
最高傑作
反対に俺は……
何もかも中途半端
勉強も頑張ったって「ちょっと頭の良い部類」
スポーツの大会だって
どんなに頑張ったって1位…いや、他に追いつく事はできない
習い事の回数だって増やしてもらった
塾だって週7で通った
ゲームも遊びも徹底的に制限した
それでも…
それでも、それでも、それでも
兄貴やその他の人に追い付くことなんて出来なかった
両親は応援を続けてくれた
習い事や塾の費用も払ってくれた
ノートやワークも沢山買ってくれた
ずっと、ずっと
でも
結果が出ないと分かってからは、次第に俺に興味を示さなくなった
兄に関しては俺に関心なんて毛程も持っていなかった
生活の中で話しかけてくる事なんて少しも無かった
ずっと…ずっと苦しかった
誰も俺を見てくれない
誰も俺に期待してくれない
でも、暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりする事は無かった
唯一の救いだった
唯一の救いだったのに
あの日、俺はいつも通り勉強を始めようとしていた
青亜
青亜
青亜
ノートを机に広げようとする
青亜
青亜
青亜
学校用の鞄の中を漁る
青亜
青亜
ガチャッ
部屋のドアが開け放たれる
ドアの先から見慣れた赤髪が顔を覗かせる
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜
青亜
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
レッドはニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべている
青亜
青亜
青亜が勢い良く立ち上がる
青亜
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
兄はそう言って部屋から立ち去る
青亜
兄の手元には俺のペンケースが握られていた様に見えた
俺は暫く呆然としていた
いつも俺の事を気にも留めない兄が
あんな事を吐き捨てるなんて
あの日から兄は俺に心無い言葉を浴びせる様になった
「馬鹿」「ブス」「能無し」
きっと…あの日の以前から心の内では馬鹿にしていたのだろう
毎日毎日、繰り返し同じ言葉を浴びさられ続けた
両親の前であっても両親は何の反応も示さない
何故かって?
答えは明白だ、俺が実際に馬鹿で能無しだからだ
兄が事実を述べた所で気にも留めないのは当たり前だ
それでも…それでも…
苦しかった
毎日自分を責め続けた
「何故自分は何もかも上手く出来ないのか」
そう問い掛け続けた
それから何年も耐え続けた
どんな罵詈雑言を言われようが
耐えて…耐えて…耐え続けた
でも、ある日限界に達した
青亜
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
その時、俺の中の何かが吹っ切れた
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜の記憶の中のレッド
青亜
気づいたら俺は外へと駆け出していた
走って、走って、走り続けた
自分がいる場所が何処かも分からなくなった頃
雹華様に出会った
雹華様は温かい声で俺に語り掛けてくださった
俺の話も最初から最後まで良く聞いてくれた
俺を家族の様に大切にしてくれた
そして
雹華様は俺を下部として
そして
家族、息子として大事にしてくれた
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜が一歩一歩近寄って来る
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜が地面に無造作に捨てられていた何かを掴む
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜の手に握られていた何かが口に押し込められる
ミスターレッド
青亜が口にゴリゴリと何かを押し込む
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
ミスターレッド
更に口の奥へと捩じ込まれる
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜がネズミの死骸を捩じ込み終え、手を離す
その瞬間すぐさま死骸を吐き出す
ミスターレッド
ミスターレッド
地面に口から出た液体がボタボタと落ちる
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜
ミスターレッド
青亜
ミスターレッド
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜の表情が一瞬揺らぐ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
青亜
青亜は完全に動揺し、足が震えている
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
青亜
暫しの沈黙が走る
レッドと青亜の目が合わさり合う
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜
青亜がこちらに駆け出してくる
青亜
青亜がこちらに駆け寄ってきた瞬間、レッドは青亜の前に小さな液晶画面を向ける
液晶画面には白い服で髪が長く、血まみれの典型的な霊の映像が映し出されていた
青亜
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ」っと液晶画面から音声が響く
青亜
青亜が映像の恐怖により仰け反り、倒れ込む
青亜は恐怖により泡を吹きながら気絶している
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
気絶している青亜に目を向ける
気絶する青亜に向けて語り掛ける
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
コメント
7件
ブルーやっぱり怖がりなの可愛い レッドおま…最高…(泣) 雹華あ?!一番ひどいことしてくれやがって・・・
弟くん…ビビリなのやっぱ好きだよ… おいこら雹華なにへんな記憶入れ込んでんだ
やばい泣くやばい壊れる 最高ー 記憶戻ってくれーーー