せっかく自慢したのに
珍しく褒めてこない碧に
ムカついたが、そんなことも
気にせず俺はまた
出会い系サイトを開く.
するとまた昨日の女から
お話しませんか?と
メッセージが来ていた.
仕方なくメッセージを返してやった.
◇
俺はこのサイトに
どハマりしてしまった.
現実ではありえない程モテてしまう.
実際に可愛い子と何度も会い
何人もデートをした.
◇
いつものように家に帰り携帯を見ると
この前の女だ.
こいつに関しては
可愛くもないし、化粧も濃い.
もちろんデートなんてありえない.
唯一良い所は俺とやるゲームが
同じということくらいだ.
今日女は急に告白をしてきた.
僕はもちろん断った.
にも関わらず、また同じメッセージが
来たのでブロックし
女との連絡をやめた.
そしていつものように
サイトで女と遊ぶ.
◇
次の日の朝はなぜか碧が
迎えに来なかった.
風邪でもひいたのかと思い
特に何も気にせず学校へ
向かい普通の一日を過ごし
今日もサイトを開く.
するとまただ.
昨日の女からメッセージが来ていた.
確実にブロックした.
アカウントを変えてわざわざ
連絡をしてきたのだ.
少し怖かったが特に気にせず
いつものように女と遊ぼうとした.
するとまたあの女から
メッセージが来たのだ.
勇気を出してやめて下さいと
はっきり伝えた.
少し遅れて返信が返ってきた.
と思ったら俺の住所を送ってきた.
なんで知ってるんだ?
このサイトを登録するときに
そんなもの書いてないぞ?
怖くなり次はブロックをした.
が、次はこのサイトで
知り合った彼女との写真が
大量に送られてきた.
それも遠くから
盗撮しているものばかり.
怖くなりスマホの電源を切った.
今日は寝る.
しばらくサイトは使わない.
そう誓ったが非常なことに
スマホの電源を切ったのに
女からのメッセージは止まらない.
もうわけが分からない.
サイトを開くのが怖いが
不安で眠れなかったため
メッセージの確認だけをした.
そこにはなぜか俺と碧の
ツーショットが送られてきた.
意味がわからなかった.
俺に考える余裕はなく携帯を投げ
すぐ布団に入った.
2度とこのサイトは使わない.
そう誓ってた後
俺はいつの間にか寝ていた.
◇
◇
次の日の朝.
恐る恐るサイトを開くと
メッセージはなかった.
これで解決したと思い
いつものように
碧を待って学校へ行く.
少し待っても来ないので
もう行こうとした直後に
碧は遠くから俺の名を叫んだ.
佐野 俊一
と俺は心配したが、碧は以外にも
浜口 碧
といつものように返事をした.
なぜか碧はニコニコしていて
少し気持ち悪い.
碧は急に携帯を取り出し、なにか
文字を入力し始めた.
彼女でもできたのか?
とおちょくるように携帯を除くと
見慣れた画面があった.
佐野 俊一
佐野 俊一
佐野 俊一
佐野 俊一
と話し出した瞬間.
俺の携帯にメッセージが来た.
コメント
5件
いい話ですね
怖いー、めっちゃいい話です。
oh(´>△<`)...