先生
…………こんな感じかなー?
じゃあ,ずっと座ってても疲れるから学校探検に行きましょか!!!!!!
じゃあ,ずっと座ってても疲れるから学校探検に行きましょか!!!!!!
みんな
おぉおおっ!!!!!!
愛結
(……学校,探検!!?)
私がぱあ…,と目を輝かせていると,つんつん,と誰かに肩をつつかれた。
由李伽
探検だって。すごいね
どんな所があるか,楽しみだね
どんな所があるか,楽しみだね
愛結
うんっっっ!!
彼女は,佐倉由李伽ちゃん。 さ̄だから,出席番号が私の1つ後ろ。 大人っぽくて落ち着いてて…私のお姉さん的存在なんだよ♪
先生
じゃあ,出席番号順…分かるかなー?
まぁ,取り敢えず皆が思うままに並んでみてー
まぁ,取り敢えず皆が思うままに並んでみてー
先生の言葉を合図に,皆が席を立つ。
由李伽
並ぼ,みーちゃん
愛結
並ぼ並ぼ〜っ!!
先生
皆流石やねー,完璧!
ほな,出発しよかー
ほな,出発しよかー
愛結
(中学の先生はタメ口って本当なんだぁ!!)
…と,私が変なところに関心していると,前を歩いていた子が止まった。
先生
えー、ここは購買です!
パンや━━━━━━━━
パンや━━━━━━━━
愛結
(え,購買教室から近くない?!
ま,私お弁当作ってもらうし
場所も使い方もどうでもいいけど)
ま,私お弁当作ってもらうし
場所も使い方もどうでもいいけど)
つまんなー…と,私は余所見をした。すると。
━━━パチッ
愛結
(やっやっややゃゃゃががっ)
愛結
(矢川くんとぉぉおおっ
目が合った……!!!!!!!?)
目が合った……!!!!!!!?)
私は,矢川くんから目を逸らした。 恥ずかし過ぎる……嬉しいけども。
友達100人でっきるかなー♡ ……だなんて,意気込んでいた自分が馬鹿らしい。 こればかりだったからだ。先生の……
長〜♪い話……
愛結
(一気に言われて全く頭に入らなかったし。教科書15冊,一気に持ち帰れとか言うし。)
マジさ,こ〇す気???????????
ぜーぜーはーはーえんやこらでなんとか下足室に到着した頃には,もう魂が抜けかけていた。
愛結
ハアァ……
私が靴を取ろうと手を伸ばした時,背後で男子の声がした。
?
とれね……
愛結
やッ,矢川くん??どうシたのッ?
相手が矢川くんだったからか, 声が裏返った。
涼
そこ,俺の靴あんだよ。お前がいるから取れねーの
愛結
ああっ……ごめんね,何番??
私がそう言うと,矢川くんは少しきょとんとした顔でぼそっと言った。
涼
…………三十,一…
愛結
えーと,31,31……
……あ、あった。成程,私の下の下かぁ??
愛結
はい,どうぞ!
ごめんねっ!!
ごめんねっ!!
涼
……いや,別に
愛結
…………
愛結
(お礼言ってよっ!!そんなとこも好きだけどさぁ!!!!!!)
矢川くんが靴を取ろうとした時……私の手に,ふふふふふふふっ……
触れた?!
愛結
(ふぇ……っ!!)