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主
主
主
主
主
主
主
主
〜オペ開始から程なくして〜
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
ホアン先生
音羽先生
喜多見チーフ
喜多見チーフ
音羽先生
夏梅先生
比菜先生
音羽先生
音羽は溜め息をつくと、ふらつく足取りでオペ室を後にした。
喜多見チーフ
比菜先生
喜多見チーフ
冬木先生
ホアン先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽は過呼吸にまでは至らない浅い呼吸を繰り返していた。瞼も静かに閉じられている。
喜多見チーフ
右胸を抑える音羽の手の隙間をかいくぐり、素早く聴診器をあてる。
喜多見チーフ
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
喜多見チーフ
喜多見チーフ
音羽先生
音羽は薄れゆく意識の中で喜多見の腕の傷を手当しようとしていた。
喜多見の胸の中で完全に意識を預ける前に音羽の手で止血した。
喜多見チーフ
音羽先生
最後の力を振り絞って涼花からもらったヘアゴムを喜多見の腕に巻く
喜多見チーフ
喜多見チーフ
ホアン先生
夏梅先生
冬木先生
徳丸先生
比菜先生
喜多見チーフ
喜多見チーフ
喜多見は自分の車の後ろの席に音羽を横向きに寝かせ、急いで音羽の家に向かう。
喜多見チーフ
音羽先生
音羽は時折うなされたり、声にならない悲鳴をあげる。苦しいのか、夢を見ているのか。音羽にしか分からない。だからこその心配が喜多見を押し潰さんとばかりにのしかかってくる。
ついたと同時にドアを開け放ち急いで音羽をお姫様抱っこしてエントランスに向かう。
音羽の家は高級マンションなので、エントランスから鍵を開けないと入れないダブルロックになっていた。
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
喜多見チーフ
喜多見は音羽のユニフォームジャケットのポッケを探る。
喜多見チーフ
この切羽詰まった状況を能天気に「ピ」と音を立てて、扉が開く。
そのままエレベーターのボタンを迷いなく29階に押す。
そこからダッシュでドアに向かう。
喜多見チーフ
音羽の様子は先程よりも凄く悪化していた。医療従事者ではなくとも分かる具合だった。
ハァッッハァッッと苦しそうな息遣いとともに顔面蒼白の音羽の体はぐったりとして完全に喜多見に体を預けていた。
喜多見チーフ
音羽の整った部屋で、とりあえずソファに音羽を寝かせる事にした。
音羽先生
喜多見チーフ
喜多見チーフ
喜多見チーフ
再び音羽をお姫様抱っこし、寝室に向かう。
喜多見チーフ
喜多見チーフ
気管支拡張薬で呼吸が楽になったのか、喜多見の言葉に力なくコクンと頷ける様になった。
喜多見チーフ
もっと熱があがることもあり得るので持ってきたイヤホンマイクを一応掛けておくことにした。
喜多見チーフ
酸素マスクをかけようとしたとき、音羽が喜多見の手首を掴む
喜多見チーフ
音羽は涼香がエレベーターで喜多見に使っていた手話を思い出し、たどたどしく手話で『大丈夫です。』と、伝える。
喜多見チーフ
図星だったが、首を動かす気力もなくなってきた音羽は、再び意識が混濁する。
喜多見チーフ
迷いなく酸素マスクを音羽の頭につけると、素早く血圧計で循環状態を調べる。その間に生食の点滴を打つ。
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
意識が無いうえに過呼吸を起こしかけている音羽の肩を精一杯叩く。
音羽先生
喜多見に起こされ、意識を取り戻した音羽は普段とは想像もつかない弱々しい掠れた声を絞り出す。
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見に気を遣わせてしまった不甲斐なさが全身を駆け巡る。
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
頭痛で気づかなかったが、自分の腕には点滴。顔には酸素マスクが着いていた。
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
戸惑っている音羽をよそに有無を言わさず四肢に貼っていく。
音羽先生
喜多見チーフ
と、子供を慰めるかのように頭を撫でてくる喜多見に何処か照れ臭さを覚えるが、言葉通り体力的には限界が来ていた。
スッと瞼が勝手に降りてくる。
喜多見チーフ
音羽がスースー。と子供の様な安定した寝息を立てると、喜多見は音羽の頭を撫でながら部屋を何気なく眺めた。
喜多見チーフ
喜多見チーフ
机の奥に置かれた写真は、TOKYOМERのメンバーと、涼香が映る集合写真が置いてあった。
喜多見チーフ
喜多見は思わず笑みを見せた。
喜多見チーフ
突然喜多見の腕から心臓にかけて電流の様な痛みが突き抜ける。
喜多見チーフ
腕には涼香の髪ゴムが止血として縛ってあった。
喜多見チーフ
再灌流障害が起きないようにゆっくりゴムを外し、出血源を包帯で巻く。
ベッドに横たわり、荒い呼吸を繰り返し眠る音羽は、涙が頬を伝っていた。
喜多見チーフ
喜多見チーフ
今は深夜2:00。
高級で、高層マンションの大きい窓にカーテンがつけられてい事に少し驚くが、外の都会の景色に吸い込まれるように床に座り込む。
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽先生
と、鞄を手にしようと立ち上がった所、急な目眩が音羽を襲った。
音羽先生
咄嗟に前に倒れ込む体を衝撃から免れようとするが、体が動かず虚しく声にならない声をあげる。
喜多見チーフ
そこに、大きくて頼りになる手が音羽の倒れ込む体を支えた。
喜多見チーフ
音羽先生
喜多見チーフ
音羽の宣言を軽々とスルーし、喜多見は真剣な眼差しで音羽を見据える。
音羽先生
主
主
主
コメント
2件
好きなので、丁度いいくらいには、100は超えておかないと、押しておきます!