医者
〇月〇日〇時〇分
医者
ないこさんは息を引き取りました。
告げられた今
病棟内は静かで物音ひとつもない。
ただ俺の鼻をすする音しか聞こえない。
いふ
ポロポロ
医者
それではないこさんのいる病室にご案内します
俺は黙ってついて行く
ガラガラ
ないこの病室についた
医者
それでは失礼したしました
いふ
ナデナデ
ないこを撫でる。
実際温かみがあるようでない彼女
撫でていると込み上げてくるものが沢山ある
いふ
ポロッ
ないこと初めてあった場所
初めて食事をした場所
買い物した場所
ないことは、人生で欠かせない”最初”の思い出
を沢山つくった
俺はもう1回撫でる
いふ
なぁなんで自殺してしまったん?ポロポロ
いふ
もう1回ないこの無邪気な行動、顔見せてやポロポロ
ないこ
ニコッ
ないこが微笑んだ気がした。
疲れすぎているのだろうか
早く家に帰ろう
いふ
ないこごめんな、、辛かったのに気づけんくて
いふ
彼氏失格やったよな、、ほんまごめん
俺は一言残して病室をでた。
いふ
ただい、、ま
元気な「おかえりっ笑」が聞こえてこない部屋は
いつもより、、よりいっそう静かだ
いふ
ガザゴソ
ないこの部屋に行こうか、、
行かないか、、
俺はずっとないこの部屋の前で止まっている
俺はそんなことを考えている間に
無意識に開けていた。
いふ
ガチャ
綺麗な床
少し乱れているベット
それもないこらしさだ
でもそれよりも1番
机がぐちゃぐちゃなことに気づいた
思い切ってガサゴソとあさる
1番底にあったのは
「ないこの日記」
と表紙に書かれていた、日記帳らしきものだった。
俺は1ページ目をひらいてみる
そこには予想外なことが書いてあった。
①_______計画 ②毎日日記
次回へ続く







