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あれっ……?
体が動かせない。いや、かろうじて動かせるっぽい
でも、声が出ない
誰かの泣き声と、それをあやす声が聞こえる
目、開いて……
ずっと暗いのは、嫌だ──
美咲
目が開いた。
そこは病院で、目の前には女性の顔
見覚えがある。これは誰だったろうか
そして私は──赤ちゃんの姿になっていた。
20XX年、◯月XX日
私の、誕生日だ。
ああ、そうか。
この女性は、母親だ。
私は、『リプレイ』と言ったことで、人生をやり直すんだ
それにしても、頭が痛いなぁ。
限界を超えた記憶を持ってるから当たり前か
そうだ、これはチャンスだ。
彩花を、私の恋人に──
小学校、中学校。行っていた場所は同じ、だけどクラスが違うことが多かった。
一つ思い出せば、連鎖的に他のことも思い出せるようになっていく
今思えば、彩花は、彩花の家庭環境は、最悪だった。
小学校、2年生
美咲
この時の私は、彩花を不気味な子として恐れていた。
ずっと暗い顔をして、ひとりぼっち。
笑わないし、泣かないし、 怒らないし──
私と彩花が友達になったのは、中学の時だ。
だから、ここから変えるんだ。未来を、運命を。
美咲
幼い子どもを、演じる
彩花
美咲
彩花
……彩花の家庭環境は、この頃からもう、最悪だったんだなぁ
美咲
私が差し出した手を、彩花は払い除けた
彩花
分かった。ようやく理解した。
彩花の異常な被支配欲は、支配された家庭環境にあったんだ。
支配が、愛だと言われ続けたんだ。
美咲
美咲
優しく、抱きしめる。
彩花
泣かせたー!なんて声は無視する
美咲
彩花
初めて感じたであろう人の温もり。
徐々に、彩花の心を溶かしていくことになる。
美咲
彩花
美咲
彩花
彩花
美咲
美咲
3年生の時、彩花の親について先生に話した。
この時の先生は、生徒のためなら何でもするような先生で、私の話を素直に、丁寧に聞いてくれた。
児童相談所にも掛け合い、彩花と両親を離すことに成功。
彩花には、泣かれてしまった。でも、窮屈な日々が終わったと分かったや否や、喜ぶようになった。
私の両親とも掛け合い、彩花と一緒に暮らすことになった。
ありがとうと笑う彼女に、私はますます惹かれていく。
中学1年生
10月、文化祭
美咲
彩花
美咲
彩花
美咲
彩花
彩花は今日も元気だ。
もう、前のような愛を知らない少女じゃない。
被支配欲も、完全に消え去っただろう。
文化祭は楽しいことだらけで、あっという間に時間が過ぎていった。
楽しかった時間も終わり、気づいたら下校しないといけない時間になってしまった。
美咲
彩花
下駄箱の近くには、人の気配がない。
もう皆帰ってしまっていて、残っている生徒は私たちだけだ。
美咲
この絶好な機会を、彩花は逃さなかった。
彩花
美咲
知ってる。私のほうが、ずっと好きだから。何万年も前から、ずっと。
彩花
美咲
彩花
彩花
美咲
どんどん、どんどん、どんどん 未来が変わっている。
これでようやく、ハッピーエンドを迎える事ができる。
──そう、思っていたのに。
あーね