コメント
5件
初コメ失礼します! 主さんの作品大好きです!! これからも見さしていただきます!! 神作ありがとうございます!
仲良くしたいですぅ、
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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです( ᐛ )⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
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春霞のように舞う花びらは、彼の契約の証だった。
穏やかに、柔らかに、微笑むその姿の裏に__“痛み”があった。
らん-桜花ノ巫
戦場の真ん中、倒れた市民に手を差し伸べるのは、桃乃瀬らん。
その掌から咲いた桜は、傷を撫でるように光を放ち、確かに癒していく。
だが__
らん-桜花ノ巫
癒す度に、自分の身体に同じ傷が刻まれる。
代償。
それが、“回復の契約”。
らん-桜花ノ巫
痛みに眉を寄せることなく、らんは笑う。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
かつてのらんは、病院で長く過ごしていた。
病弱だった妹を看病し、そして__彼女を喪った。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
病院の片隅で願った力。
命の流れを繋ぎ止める奇跡。
だが、それには確かな代償があった。
妹を失った“過去”と、癒し続けなければ自分を保てない“現在”。
それでも、らんは優しかった。
なつ-焔影
いつの間にか話を聞いていたなつが呟く。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
《命咲ノ終輪(めいしょうのおわりのわ)》__
それが、らんが最後に使うと決めている奥義だった。
詠唱は、静かに。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
だがそれは、彼の命を全て代償にする究極の一手。
“命を癒す力”が、逆に“死”へと導く刃になる。
らん-桜花ノ巫
仲間の名前を、夜空に向かって呟く。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
どこか切なげに微笑む。
“蘇生”という力の重さ。
それは、らんにとって忌むべきものだった。
過去に縋るための力ではなく、前に進むための力でありたい。
彼はそう願っていた。
すち-静緑ノ時
すちが隣に腰を下ろす。
すち-静緑ノ時
その言葉に、らんは少しだけ目を細めた。
らん-桜花ノ巫
静かに舞う桜の花びら。
その一枚が、彼の血に染まっていたことに、誰も気付かない。
__彼の命は、静かに削られていく。
だが、その微笑みだけは、誰よりも暖かかった。
第4話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡50
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