テラーノベル
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琴姫
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ナイトレイブンカレッジ──。 たくさんの魔法士を送り出してきた、由緒ある学園だ。 今日も学園の中では、生徒たちのにぎやかな声があちこちから聞こえてくる。 でも、そのにぎやかさとは裏腹に、学園長室はしんと静まり返っていた。
ディア・クロウリー
学園長は執務机に座り、手元の書類に目を落としていた。 そこに書かれていた名前は── 『シャロン・ベルベット』 転入届、成績、魔法適性…… それに経歴。 ページをめくるたびに、学園長の表情は少しずつ複雑になっていく。
ディア・クロウリー
思わず苦笑しながら、学園長は最後の一枚に目を通す。 そこには赤字で、やけに目立つ注意書きが並んでいた。 『要注意人物』 『極めて高い魔法の才能を有する』 『過去の経歴に関しては、本人への詮索を禁ずる』 そして、その一番下には、短くこう書かれていた。 ――「悪魔の子」と呼ばれた少年。 学園長は書類をそっと閉じ、窓の外へ目を向ける。
ディア・クロウリー
その頃、一人の少年を乗せた馬車が、ゆっくりと ナイトレイブンカレッジへ近づいていた。
コメント
1件
うわあ、これは引き込まれるプロローグですね。「悪魔の子」と呼ばれた少年、しかも『要注意人物』って赤字で書かれちゃってる…。学園長が苦笑いするのもわかる気がします。どんな転校生がこれから現れるのか、想像が膨らみますね。第2話なのに、もうすでに物語にぐっと引き寄せられました。続きが気になります!