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心の準備

1 - 心の準備

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2018年10月27日

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俺は長崎冬志

25歳。実家で雑貨屋を営んでいる。

俺は、弟の真一と一緒に、雑貨屋を切り盛りし、かなり繁盛してきた。

そして、あと1週間後には海外に行く。

店で、どんなものを売ればいいか、少し悩んでいたからだ。

そこで俺は、海外で流行しているものを取り入れれば、店はもっと繁盛するのではないかと考えた。

海外へ行く1日前

俺は店を閉めて、家へ帰宅した。

冬志

ただいま。

真一

お帰り。兄さん。

あら。冬志。おかえりなさい。

俺ら家族は、小さい頃に父が亡くなり、母と弟と俺。あと小さな子猫を飼っている。

子猫の名前はマロン。

とても可愛くて、いつも癒されている。

ご飯食べたら、もう今日は寝なさいね。

冬志

あぁ。そうするよ。

明日は海外へ行く日だから、早く寝ないと飛行機に乗り遅れてしまう。

俺はご飯を食べ終えて、すぐ眠りにつき、そのまま朝を迎えた。

店は真一に任せて、俺は5泊6日海外で過ごす。

冬志

行ってきます。

行ってらっしゃい。

真一

お店は任せて。

冬志

あぁ。行ってくるよ。

そして、飛行機に乗り込み、無事海外へ着いた。

1日目の夜。俺は家族が心配になって電話をかけた。

出たのは真一だった。

冬志

もしもし。真一?

真一

兄さん。

冬志

どうだ?マロンはどうだ?

俺は愛おしい猫の様子を聞いた。

真一

うん。元気だよ。

冬志

そうか。よかった。

冬志

じゃあな。明日も店頼むよ。

真一

うん。分かったよ。

その電話を終えて、すぐに寝た。

次の日、2日目だ。

今日も俺は猫のマロンの様子を聞きに電話をした。

冬志

もしもし?真一か?

真一

兄さん。そうだよ。僕だよ。

冬志

マロンは今日も可愛いか?

真一

うん。元気に遊んでいるよ。

冬志

そうか。それはよかった。

冬志

今日はもう遅いし、もう切るよ。

真一

うん。

3日目。かなり海外の流行品を勉強できていた。

俺は今日も電話をかけた。

冬志

もしもし。マロンは?

真一

元気だよ。とっても可愛いよ。

冬志

そうか。店に問題はないか?

真一

特にないよ。

冬志

そうか。じゃあ。

4日目。もう折り返し地点を過ぎている。

今日も俺は電話をかけた。

冬志

もしもし?マロンちゃんは?

真一

…死んだよ。

冬志

は!?

俺は思わず大きな声を出した。

真一

ごめん。弱ってるの分かってたんだけど、伝えにくくて。

真一

帰ってきたら言おうかなって思ってたんだけど。

冬志

真一。その気持ちは分かるけど…。

冬志

もう少し前触れというものを教えてくれないかな。

真一

前触れ?

冬志

うん。1日目。塀を元気に歩いている。

冬志

2日目。塀から落ちて、骨を折った。

冬志

3日目。心臓に異変があった。もう治らないかもしれない。

冬志

4日目。死んだ。

冬志

こういう風に前触れを作ってくれないと、俺もいきなり死んだって言われても困るんだよ。

真一

うん。わかった…。ごめん…。

真一はちょっとしょんぼりしていた。言い過ぎたかな。

けど、俺はあまり聞いていなかったけど、母のことも頭に浮かんできた。

冬志

そういえば、お母さんは元気かい?

真一

うん。今日は元気に塀の上を歩いているよ。

俺は急いで電話を切り、すぐに実家へ帰ろうと、キャリーバックに荷物を詰めた。

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