死神の婚約者

火の海になっている上に浮かび状況を確認する

頭の中にまた声が響いてくる

これは通信魔法

これでいつも指示が飛んでくる

「どうだ」

「了解、ご苦労」

「帰還せよ」

机でニコニコと手に顎を乗せてるこの男はこの国の騎士団団長

ルーク・ルベアート

20歳という年齢にて実力で周りをねじ伏せたこの国最強の騎士だ

ちなみに妻子持ち

半ば無理やり団長に帰され

気づけば日が暮れる前に家に帰っていた

庭に居た彼女が私を見つけると驚いた顔で駆け寄ってきた

多分、こんな早く帰るのが初めてだから私がどこか怪我をして早く帰ったと思ってるんだと思う

チラッと彼女が居た庭の方に目をやる

話さないと…話さないと

頑張る…

な…何故こんな事に…？

自由にしていいと言われたから荒れていたお庭にお花を沢山埋めてみたけれど…

気に入ってくれるかな…？

こんなに近くに居られるのは久々だから凄く鼓動が早くなってしまう

今…なんて…？

私の髪色みたいで可愛らしい…って？

急にデレが出てくるなんて聞いてないです…っ

聞いてないです！！！！

私達は結婚式も行ってない

指輪交換してない

なぜならスヴェア様がそうゆうの苦手だって分かってたから

だからいらないって言ったのに…

まさかスヴェア様の方からそう言ってくれるとは…

あの団長様から何を吹き込まれたのかしら…

彼女は私の名前を呼ぶと膝を着いて私の手を取った

プロポーズ…っ…！！