/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
紫
つーことで
紫
上手くやっといてね？
紫
ワタシはあの子を許さないから。
紫耀
…………………
紫
返事は！？
紫耀
はい…。
孔明大学 2F 二期生教室
講師 高槻
次は6号棟で実技指導なんで、移動教室、お願いします。
ガヤガヤ…
紫耀
りらちゃん、行こう？
りら
なんで？
紫耀
一緒に行きたぁーい！
りら
やだ。
紫耀
あの日助けたのに…?
と、言いながら上目遣いでこちらを見てくる平野。
紫耀
俺のお願い、聞いてくれる？
りら
……何？
紫耀
俺の彼女になって？
りら
無理。
紫耀
拒否権ないよ？
りら
私にも人を選ぶ権利くらいはあると思うんだけど？
紫耀
無いよ。
りら
なんで、私にそこまでこだわるの？
紫耀
…………?
俺が…りらちゃんにこだわってる理由？
りら
答えられないじゃない。所詮、そんなものなのよ。
言ったら、りらちゃんは俺を解放してくれる？
紫耀
紫から…解放される…？
りら
ゆかり…？
紫耀
聞いて…欲しい。りらちゃん。
紫耀
俺の事について…。
中学のとき、俺は母親からの異常なまでの期待にストレスを感じて、非行に走っていた。
そして、ある日突然、タバコを吸ってる所を紫に見られた。
紫
兄ちゃん、なーにやってんの？
紫耀
紫…
紫
タバコ…？
紫
お母様に言っちゃっていい？
紫耀
やめろっ…！
紫
じゃあ、ワタシの言う事聞いてくれない？
紫耀
なんだよ…。
紫
どんなときにも、ワタシに従う事。
紫耀
はぁ…！？
紫
拒否権はないわよ。
紫
それとも、言っちゃっていいのー？
紫耀
………………
紫
はーい決ーまり♡
紫
じゃ、これからヨロシクね。
紫
おにーちゃん？笑
そして、紫にある事を聞かされた。
紫
ねぇ、兄ちゃん。
紫
ワタシが、なんで茜兄ちゃんや蒼依ねーちゃん達と血繋がってないんだと思う？
確かに、言われてみれば妙だった。
母は再婚をしていない。
子沢山で、子供なんかいらない筈だ。
紫耀
何で…？
紫
ワタシね…人、殺したの。
紫
名前はみらちゃん。
紫
ワタシの双子の姉。
紫
小さい時、殺した。
紫
紫っていう名前も、本名じゃないの。
紫
本名はゆら。
紫耀
…………
脳内がパニックになってる。
紫は…小さい時人を殺した？
じゃあ、今俺の目の前に立っているのは…
紫耀
人…殺し
紫
呼んだ？
紫耀
！？
紫
だからね、兄ちゃんには、ある人に接触して欲しいの。
紫耀
誰…に？
紫
みらのお姉ちゃんであり、私のお姉ちゃんであるりらちゃん。
紫
ちなみに、りらちゃんはワタシの事知らないよ？妹は一人って錯覚してるみたいだし！
紫
兄ちゃんには、その、りらちゃんと恋人関係になって、ヤッてくれたら大丈夫！
紫
目的は、りらちゃんに種付けする事だから…♡
紫
大学生なのに妊娠って、可哀想〜♡
前から思ってた事に今確信がついた。
コイツは、正真正銘の
クズだ。
紫
じゃ、ヨロシクね?
そして、そのクズに逆らえない俺も
クズだ。
紫耀
はい…。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
ランキング
新着