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時計の針を眺めて

こんなに時間って遅かったっけ

早く君に会えればいいのに。

ep.6 絡まり合う糸

…はい

分かりました…

ピッ

大晴

で、いつから?

おう…えと

8月3日

大晴

わっはや笑

大晴

随分急やなぁ

大晴

どしたん?

眉をひそめて少し考える姿に

すぐに察した福本は続ける

大晴

斗亜か?

おん…誕生日どっか行こうて
もう約束してもうたしな…

大晴

そんな…仕事やもん
斗亜なら分かってくれるて!

いや…斗亜は分かってくれるけど
俺が嫌やねん…

ほんまは仕事貰って喜ばなんのに
あかんよなぁ…

深いため息をついた後

重い足取りで歩き出す

大晴

うーん…こればっかりは
しゃーないて…

今日斗亜と電話で話すか…

 〜その夜〜

ベッドで横になりながら

スマホのカレンダーと天気を眺める斗亜

斗亜

うわっ来週天気悪っ!

斗亜

ところにより雨…
微妙やなーなんか

雨かー

雨やとキャンプとかはできんなぁ

じゃあ遊園地も無理やろ…あとなにある?

斗亜

おっ!こじまくん

斗亜

なんやろ

斗亜

斗亜

大丈夫です!
っと

プルルルル

斗亜

はやっ

ピッ

斗亜

はい!もしもし?

もしもし?ごめん急に

斗亜

いえいえ!

斗亜

どうしたんすか?

えっと…

斗亜

もしかして…

斗亜

場所決めですか!?

いや

斗亜

ん?あーそもそも何やるかですよね!

斗亜

斗亜は最初キャンプも考えたんすけど…

ごめん。

斗亜

ん?

来週仕事入った…
東京に2週間…

斗亜

そ…っか

仕事か…

えっと…

いつも何て返してたんやろ

喜ばなあかんのに

声が出ない

斗亜

……ほんまごめん

斗亜

えぇ!?なんで謝るんすか!笑

斗亜

ちゃうちゃう!びっくりしただけですって笑

斗亜

えー東京かー!
2週間!?

斗亜

長いっすね〜!…笑

…うん

会話が途切れたら

沈黙が本音を伝えてしまうから

出来るだけ笑顔で

そう思いながら胸が苦しくなった

斗亜

ははっ…笑

斗亜

なんで黙ってるんすか!
やめてくださいほんまに!

斗亜

斗亜も負けへんように頑張らんと!

斗亜

だから大丈夫ですって!
これが最後みたいな
空気出すんやもんほんま笑

…帰ってきたら絶対
2人で行こうな?

斗亜

うん!行きましょ!

斗亜

したら明日は来れるんですか?

おん、顔出すつもりやで?
マネージャーからも詳細聞かなあかんからな

斗亜

そかそか!じゃあまた

え、早いなぁー

斗亜

wwいやもう用事ないんやから

斗亜

切りますよー

つめた笑

斗亜

はいはーい

とあ好きやで?

斗亜

はーい笑

あーなんでそんな…

ピッ

斗亜

ふぅー…

斗亜

会えないのかぁ…

1人になった瞬間に

その存在の大きさを思い知らされる

斗亜

前はこんなんやなかったのに…

斗亜

あーもう…だめや…なんか

誰かに話を聞いてもらいたくて

気づいたらLINEを開いていた

斗亜

ごめん遅くに

斗亜

起きてる?

拓哉

拓哉

はいはーい😉❤️

拓哉

どしたーん?😋

斗亜

斗亜

誕生日皆と一緒にやるん
今からでも遅ない?…

拓哉

拓哉

ん?たぶん?

拓哉

え、小島くんとは?

斗亜

斗亜

仕事入ったんやて

拓哉

拓哉

あーそかそか💦

拓哉

じゃあちょっと皆には話しとくわ!😘

斗亜

斗亜

ありがと!

拓哉

そっかー…

拓哉

……

西村はスマホを枕元に置くと

静かに目を閉じた

〜 学校の昼休み 〜

拓哉

〜でさ!笑笑
な!斗亜!

斗亜

拓哉

斗亜?

斗亜

…ッ!
あ、ごめん何やったっけ?笑

拓哉

いや2回言わせんなし笑

風雅

斗亜今日なんかまた前みたいに上の空よな?

斗亜

え!?そう?普通よ普通

風雅

そうかぁ?

拓哉

拓哉

あ、風さんちょっとジュース買いついてきて

風雅

えー1人で行けやー

拓哉

お願い!この間の奢りの分返すから!

風雅

おい、焼肉分をジュースでチャラにしようとすなよ笑

斗亜

えー!とあもいく!!

拓哉

ダメやって笑
風さんに返すんやから笑

拓哉

それとも斗亜に奢った分
今返してくれるん?😁

斗亜

どうぞ行ってきて下さい。

拓哉

おい返せよ笑

風雅

あんたもな

ガララッ…

拓哉

すまんすまん

風雅

おう、どしたん?

拓哉

いや今度の斗亜の誕生日に

拓哉

集まることになったやん?

風雅

おう、それが?

拓哉

ちょっとその時遊べんくなってしまったんよ

風雅

えぇぇ!なんでぇ!?

拓哉

いやまぁ…色々事情あるんやけど
斗亜にこの事言わんといて?

風雅

事情ってぇ…なんで斗亜?

拓哉

いやーその事情が斗亜と関わってくるんやけど…

拓哉

また今度話すからお願い!

風雅

風雅

わかったわかった
じゃあとりあえず口止め料で
ミルクティー買うて

拓哉

はいはいこれで貸し借りなしやね

風雅

おい💢
焼肉いくらやったと…

拓哉

え、だめ?笑

風雅

だめ!💢💢

ゴクゴクッ

拓哉

怒りながらミルクティー飲んでる笑

風雅

はぁ?💢💢

〜 楽屋にて 〜

斗亜

あかんシーブリーズなくなったんやった

斗亜

西村くん持ってる?

拓哉

いや俺も借りてる側やから笑

斗亜

そうやった笑
とあの減り早いの絶対あんたのせいやん

拓哉

笑笑ちゃうて!

拓哉

ちゃんと俺皆から借りてるから!

斗亜

いや自分で買いーよ

斗亜

あれ?そういえば皆は?

拓哉

あーなんかどっかいっちゃった

斗亜

借りてこよ〜

スー…

嶋﨑が出ていき少し経った時

楽屋の襖がまた開いた

お疲れー

拓哉

あ、お疲れ様っす

斗亜おる?

拓哉

いやなんかシーブリーズ借りに行きました笑

あーそうなん笑
じゃあええわーまた

拓哉

あ、ちょっと待ってください

ん?

扉の前で振り返る小島に近づくと

いつになく真剣な顔で続ける

拓哉

来週から東京行くんすよね?

はやっもう知ってるんか!

拓哉

斗亜から聞きました

あー…斗亜から

拓哉

それであの…
小島くんと誕生日に会うはずだったとも

…おん、で?

拓哉

あの…小島くんってずっと
斗亜のこと好きって言ってるのは

拓哉

本気なんすよね?

うん。そやで

2人の視線が鋭く交わるような

ピリッと張り詰めた空気

拓哉

そうすか…

急にどした?

一瞬下げた視線を戻し

グッと拳を握りしめ

意を決したように息を飲んだ

拓哉

俺も…

拓哉

俺も斗亜のこと好きなんです!!

…ッ!!

小島は目を見開いて

呆気にとられたような表情で続ける

拓哉

だから…

拓哉

小島くんには負けたくないんで

拓哉

言いました…!

マジか…ッ!

状況を整理しようと首元を触りながら

眉をひそめる

拓哉

だから今度の斗亜の誕生日

拓哉

俺がデートに誘うんで!!

ッ!!…

続く…

朱と紫が心を濡らす。

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