悠太ママ
通話
10:00
七海
嘘…悠太…
七海
もう…会えないの…?
私の彼氏、悠太
私も悠太も嘘が下手で
両親にバレてしまった
でも、皆認めてくれた
旅行とかも連れて行ってくれたり
家族ぐるみでお付き合いしてた
でも、悠太は病弱でね
今までも色々な病気にかかってたの
だから、いつ亡くなってもおかしくなかった
でも…
七海
こんなこと…あるの?
七海
悠太に明日会う予定だったのに…
七海
しかも、さっきまで普通にやりとりできてたのに
七海
そんな…急に…
七海
そんなこと…ありえないよ悠太…
七海
…そうだ
七海
お母さまに頼まれてた
七海
あれの下書きでもしてみよう
七海
そしたら気持ちも落ち着くかな
七海
七海
できた!
七海
これでいいかお母さまに聞いてみることにしよう
七海
通話
20:00
七海
少し添削されたけど
七海
これで完成…かな?
そして、通夜
葬式の幹事
では、最後に
葬式の幹事
裕太様へのお別れの言葉
葬式の幹事
恋人の七海さんお願いします
七海
はい
七海
悠太へ
七海
あなたに出会ったのは中学校2年生の時だったね
七海
1目見て、仲良くなれそうだって思ったよ
七海
でも、よく学校を休んでて
七海
いつも、気にかけてた
七海
そして、席替えとかも
七海
隣になることが多かったよね
七海
学校に来た日は勉強を教えたよね
七海
そしてさ、
七海
ある日、告白されてさ
七海
それまでの私はね
七海
あなたを友達以上だと思えなかったの
七海
でも、付き合うことで
七海
何か学べることがあるかもしれないって
七海
それで、告白を受け入れたの
七海
それからの日々は楽しかった
七海
少しずつ悠太を好きになって
七海
色んなところにいって
七海
全部、全部
七海
シャボン玉みたいに思い出されては弾けていきます
七海
ねえ悠太
七海
2人の思い出の曲
七海
覚えてるよね
七海
最後にさ
七海
2人で歌おうよ
七海
七海
リメンバー・ミー
七海
お別れだけど
七海
リメンバー・ミー
七海
忘れないで
七海
たとえ離れても心一つ
七海
七海
私は
七海
どんなにいい人に会っても
七海
あなた以外の人を生涯好きにならないと誓います
七海
だから悠太
七海
あなたの選ぶすべてのものを
七海
遠くにいて信じている
七海
あなたの恋人の七海より