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みく
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必読・把握して欲しい内容 ・まず初見の方へ。こちらは前のアカウントで連載していた作品の「途中」からの作品です。是非1話から見ていただきたいので、私のフォロー欄に前垢があります。そこから以前の物語をご覧下さい。 ・前垢のフォロワー様帰ってきて……😭😭😭😭
みく
start↓↓↓
桃
起きてすぐ
すぐそこにあるアラームを止めて
その近くに置いてあるイヤリングに手を伸ばす
それを左耳につけてみれば
当たり前に幸せに浸る
ずっとこんな日々が続く
なんて根拠の無い謎の確信に満たされる
青
青
愛おしい君はいつもそこに
桃
何気なく手を握れば
照れてそっぽを向いてしまう君が愛おしい
桃
青
桃
そっぽ向いたところで
真っ赤になってんのなんか分かってるのに
桃
青
毎日
君と待ち合わせ
桃
青
青
たまには君から ぐいっと肩を寄せてくる
桃
異様に嬉しいけど
顔に出したら負ける気がする
青
桃
多分 照れ隠しのために話題を変えたのだろう
まあ それに関しては気付かないふりをしてあげる
青
桃
君が努力してるのなんて理解してるよ
勉強のせいで君と疎遠になるのは仕方ない_
と、思うことにしておこう
桃
桃
桃
言った後に隣のクラスのやつだと理解した
君の隣に立つ彼は やけに親しげだ
青
青
君は誰とでも仲良くなれる
長所なんだろうけど どうも認められない
桃
青
桃
俺は
___おれは、
君に一途すぎるせいで、
ぴぴぴ___
無作法になり続けるアラームを放置したまま
なんとなく寝返りをうって スマホを開く
「先学校行ってて」
桃
なんとなく憂鬱に浸る
今日は休んでしまおうか
君と1日、会えないってだけ
それが辛いだけ___
ガラガラッ___
桃
青
時刻は昼休み
仕方なくでも、午後からは行くことにした
青
茶化すように言った君の言葉にも
桃
白々しい返事しかできない
青
青
君にしては珍しく 上目遣い気味に顔を覗き込む
桃
桃
青
青
君と居ると
劣等感で潰される
桃
桃
青
青
桃
青
青
青
君が心配してくれてるのも 痛いほど実感した
他の友達を何人か連れて教室を出ていく君の後ろ姿
桃
そんなのを呟いた頃には君はもう居ない
橙
桃
橙
橙
桃
橙
桃
青以外の人となら 普通に会話ができるらしい
青とだと、絶妙に言葉が選べなくて 劣等感に押し潰される
青が人と沢山関わることが出来て
愛想が良くて
人が沢山寄って来るから
自分との差が天地の差に思えて
全て青と劣ってるように見えてしまうから
君と居ると息苦しい
君と居ると辛い
君と居ると
ただひたすら自己嫌悪だ
青
桃
青
青
青
青
青
日々は
許しなんて下してないのに勝手に過ぎてく
ダンッ…
「桃くん」
「桃くんっ」
青
桃
いつもの声で
いつもの言葉を
桃
青
桃
だから
桃
君と居るとしんどいんだって
桃
ぎゅうっ___
桃
手を繋げりゃ
そんなこと言えるわけない
桃
青
桃
海沿いの道を
2人 ただ歩く
青
桃
青
青
桃
君が無理やり絞り出した話題も
白々しくて愛想のない返答で全て無駄にしてしまう
劣等感
罪悪感
背徳感
こんなマイナスな感情は 君を前にすりゃ勝手にそこに居る
青
桃
青
青
君が全て言えなかった言葉の続きも 本当はわかってて
ごめんって 痛いほど思う
夏休み前日の放課後 教室には 早くにも誰もいない
青
桃
こちらから突き放せば
君も傷つかない
桃
青
桃
無駄に不器用に変形して
勝手に君を傷つける
青
だから
桃
桃
もう
これ以上は
赤
桃
黄
鉢合わせて 思わず目を合わせてしまった赤の目を逸らすように宥める黄
いつもの彼ら
青
青
無理やり笑って 逃げるように顔を逸らす
橙
赤
黄
何となく ぼんやりとそんな後ろ姿を眺める
黄
紫
紫
黄
そんな会話も 頭にはほぼ入らない
紫
桃
橙
桃
求めてた関係は
こんなんじゃない
桃
橙
橙
橙
怒鳴りつけられたって もう何も響かない
___なんて
紫
桃
橙
橙
何言われたって
なんも理解できなくて
桃
橙
紫
桃
紫
紫
桃
焦ってるだか言われたって
どう生きてけば、なんて分からない
桃
桃
橙
橙
桃
桃
桃
夏休みに入って
連絡を交わさず 触れることなく
そう過ごせば許しなんて下してないのに 日々は勝手に過ぎてゆく
7月31日 23時58分
寝れぬまま寝返りを何度もうって 気づけばこんな時間
2分もすれば8月___なんて思ううちに59分を指す
桃
息苦しい
惨めで 滑稽で
青
青 視点
もうすぐ 朝日が昇る頃
寝れずにいる間に変わる空は 見ていて虚無の感情を生み出させる
青
家の中にいることがどうしようもなく息苦しく思える
青
青
水平線が光って
朝を知らせる
嗚呼
なんて眩しいんだろう?
少し浅瀬に足をつけて
その冷たさが心地よくって
気づけば奥へと進む
青
青
青
青
青
青
好きだったのに
容赦なく吹く風だって 全て僕を貶す
青
耳にあるイヤリングが 音もなく海へ落ちた
青
風に煽られた波が イヤリングを遠ざける
白い波が それを隠すよう
青
どこを探ってもいない
青
青
なんで
僕から全て奪うの?
今となっちゃ唯一の
桃くんとの繋がりの証
青
青
桃
時刻は昼時___
そこまで何かを食べようとも思わない
桃
君がいない日々は退屈で
つまらなくて
きみが、傷つかないならそれでいい
桃
切り出してみようか
「別れ話」
ピンポーン___
桃
桃
青
桃
気まずそうに目を逸らす
君がそこにいる
桃
服を1部濡らして
やけに潤んだ瞳の彼がそこに
青
桃
桃
別れ話なんて
今更切り出せやしない
桃
青
青
謝ってばかりの青は
なにか、重すぎるものを抱えてる
桃
青
桃
一瞬 いまいち理解できなくて
青
青
青
青
青
青
桃
青
桃
君にこれ以上謝って欲しくなくて
謝罪を遮った言葉はどうにも冷たくて
桃
止まらなくて
救いようがない
青
青
桃
青
違う
違うんだって
青
待って
桃
青
「ばいばい」が 重すぎる 複雑な言葉に思える
ガチャンッ___
桃
君の残り香に
桃
縋るだけ
あれが
あのイヤリングが
このズタボロになった関係でも、君と繋がれてるって確信できる
桃
気づけば数時間たっていて
夕時___なんて時間の変化は 正直どうだって良かった
ぼーっとしてれば何にも縋れず 時間が過ぎる
桃
その後に数件 LINEの通知があった
それを見て数秒
「青ちゃんが海で事故に遭った」
「かなり危険な状態だって」
何も 信じたくなんか無くなった
ずっと
言えてないこと
桃
全部抱えれないのに
勝手に全部抱え込んで 君を傷つけた
ごめん
桃
赤
息を切らして 涙を零してドアにもたれかかる赤の姿
胸が詰まるような 吐き気を催すような
桃
赤
残酷な感情
赤
桃
桃
ドアを開けば 見たくもない姿たちがそこにある
橙
紫
ガシャンッ___!!
投げつけられた花瓶が
俺のすぐ横の壁に叩きつけられる
紫
肝心の青の姿は
ベッド横の椅子に座り込む黄の姿に隠れて 見えない
桃
桃
痛々しい姿で包帯を巻かれ
意識が無い君の姿
命の確証は
___ギュウッ
冷たくて生気のない手を握れば簡単に
信じたくないものを確信してしまう
黄
言われなくても 説明されなくても分かってる
黄
黄
桃
握ってる手は 本当に先程までのほんの少しの温もりが残ってて
それすらも消えてゆく
橙
桃
橙
否定したら非道的なのもわかってる
赤
橙
桃
ごめんなんて言えないし
否定だって出来ない
桃
桃
橙
橙
橙
橙
桃
紫
紫
橙
紫
紫
紫
紫
桃
そんな慰めも 何とか絞り出した、情けの言葉
紫
赤
ずっと泣き続けてる赤を 黄は懸命に宥めてる
赤
黄
黄
桃
そう責められるのも当たり前な 俺自身は
ずっと、青の手を離せないままでいる
桃
待って
行かないで、
数日経って 訪れた海の、美しさと
眩しさがうざったい
なんで俺なんかが___
桃
生きてたって
あの時もっと好きでいれたのに
もっと手繋いで、ぎゅうって抱きしめて
イヤリング__新しいの、買えたなら
桃
泣き崩れて
ぼやけて クラっと視界が歪む
桃
桃
桃
桃
赤
目を覚ませば
そこは病室だ
黄
桃
桃
赤
事件のショックで 記憶を失った
でも、身近な人は話してく内にすぐに思い出した
赤も、黄も、紫くんも、橙も
皆が青のことを説明しようとしたが、俺は混乱して発作を起こして
もう、青のことには触れないようにすることにした
だから、青のことは思い出せないままでいた
思い出したら、俺に影響が及ぶから
みんな察して何も話さないでくれていた
桃
橙
それから 橙は何も話しかけないようになって
そんな橙を独りにしないように
紫くんはいつも橙の隣に居る
俺は
失ってるものがあることにすら気づけない、哀れで非道な人間で
それすらも知らなくて 橙から避けられるのも当たり前
気づけば赤と黄と共に居るようになって
何故か海が嫌になった
君のこと忘れ続けて 空っぽな虚無感に浸る
そんなものも全部忘れきってから
全部失ってから
桃
海みたいに青くって 澄んだ君を
桃
もう一度
青
好きになってしまったんだ___
コメント
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みくさぁぁんっ!! 私、元おれおですっ!! 転生したんですよ… でもやり方間違えて前垢(おれおの垢)消えちゃってしまい、😭😭 これからこのアカウントでコメントしていくので、よろしくお願いしますっ!! こちらのアカウントでもみくさんの作品全部見てきますねっ✨✨
そんな悲しい過去(?)が…今回ですべてがつながりましたね… 青君にとっての前世?と桃君にとっての記憶喪失になる前の自分のつながりがあるんですかね…青君のことを忘れてても惹かれるってことはそういうことなのかな?忘れててもそのまま運命としてつながっているみたいな。というか、つながりがあってほしい…!!! 私、最終話が出たら絶対に泣く自信があります!!これ泣かない人いないですよ、絶対に!!やばい、感動しすぎて頭回らないし、全体的に文章に語彙力がないです…