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お前らに1つ忠告してやる
理解
お前らの中にな、とんでもねぇ裏切り者がいる。自覚があるかわかんねぇけどな! せいぜいそいつに寝首掻き切られないようグハッ!…
ふみや
敵が言葉を言い切る前にふみやは息の根を拳銃で止めてしまう。その顔は今まで理解が見たことないほどの苛立ちが伺えた。
ふみや
依央利
テラ
大瀬
慧
天彦
ふみや
理解
そんな会話が懐かしい、ついこの間のことだ。あの時はハウス7人の中に裏切り者がいるなんて考えは誰にもなかった。 もちろん理解も微塵も思わなかった。
理解は自分がオークションに出品される前の記憶を失っていた。 理解という名前だってふみやさん達の元に来た時、唯一私が持っていた白紙の日記帳の記名欄に記されていた名前をそのまま使っていた。
苗字の部分は焦げ跡で読めなかったので、表向きは「伊藤」を名乗るようにふみやから言われていた。
理解
理解
理解
理解
理解
理解
理解
裏切り者の話をみんなが忘れかけていた頃、理解は突然全てを思い出した。
理解
名前は「草薙 理解」 年齢は25、ここまではよかった。
理解はすぐさま自身の机の引き出しから普段は絶対に使わない拳銃を取り出した。そして自分の額に銃口を当てる。しかし、引き金を引こうにも体が震えて叶わなかった。
理解
理解は膝から崩れ落ちてしまう。
理解
その一言を最後に、口を閉ざした理解は、机に向かって1枚の手紙を書いた。
手紙を書き終えるとそれを2つ折りにして、それを持ってふみやの部屋に忍び足で侵入し、寝ているふみやの枕元に手紙を沿える。
その後すぐ、誰にも、何も告げず物音1つ立てずにカリスマハウスを出ていった。
理解
理解
零れる涙を無視して、理解は行方を眩ませた。
草薙理解、ふみやたちカリスマファミリーと現在敵対しているクサナギ組の元後継者候補。
当時、クサナギ組のボスは跡継ぎに恵まれず、養子として幼い理解を合法ではないルートから引き取り育てていた。
理解にも裏社会のことやボスとして必要な教育を叩き込まれながらも、裏社会の秩序を重んじるボスの姿を慕い続け、ボスの部下にも可愛がられて来た。
しかし、自体は急変する。
草薙理解が25歳の誕生日を迎えた数日後、クサナギ組の当時のボスが何者かによって暗殺されてしまう。
組内は混乱したが、直ぐにボスの妻がクサナギ組を仕切り混乱を収めた。
その後直ぐにボスの妻は新たな旦那を連れてきて、2代目ボスとして任命した。
元々理解のことを良く思ってなかった妻は、2代目ボスと結託して赤い瞳を持つ人間を"レッドアイ"と称して希少性や、傍に従えるだけで幸運を呼ぶ、薬物反応が出やすい等、様々な人間が価値を見出しそうなデマ情報を流した。
情報源が当時でもそこそこの力があったクサナギ組ということもあってか、裏社会の人間の"レッドアイ"への関心と需要は非常に高まっていた。
2代目ボスになってから、育ての親であった初代ボスが暗殺されたショックに追い打ちをかけるように、ボスの妻は理解に初代ボスを暗殺した疑いをかける。
疑いを晴らそうと反論をするも、ボスの跡継ぎ候補の養子と現在のボスの妻とでは力の差は歴然。 部下たちも理解の言葉を聞き入れる者はいなかった。
そして当時、原因不明の資金難に直面していたクサナギ組は価値が非常に高騰していた赤い瞳を持つ人間、"レッドアイ"の理解をオークションにかけて資金難を乗り越えようとしていたらしい。
天彦
大瀬
天彦
大瀬
天彦
大瀬
大瀬
天彦
依央利
慧
テラ
天彦
テラ
慧
依央利
テラ
天彦
慧
テラ
依央利
慧
依央利
テラ
天彦
大瀬
依央利
テラ
天彦
依央利
5人は2人の関係の話に花を咲かせながら、理解の目覚めを待っていた。