洗面台で髪を整えているうちに 芹香は降りてきて 元気で無邪気な声で両親と挨拶を 交わしていた
芹香
そう言ってこちらを見る妹に 笑顔を返し 「昨日の夜教えてくれてたからね」 と口にして少し見守るが 胸の中でモヤモヤとする疎外感に 近い嫌な感じにそそくさと家を出た
朋莉
ため息を吐き重い足取りで学路を 1歩また1歩と進んでいく
行きたくない…
休みたい…
気持ち悪い…
でも… そんな事したら奨学金を 切られて学校に通えなくなる… 夢が叶えられなくなる…
そんな気持ちを抱え 途中で足を止めそうになりながら 学校へと歩みを進めた
教師
学校に着いた途端 私を呼び止めたのは 学校一厳しいとも 噂の生活指導担当の教師だった
朋莉
教師
朋莉
嫌な予感がした… 理由は簡単 先生の背後にニヤニヤと笑う 同級生の女子生徒が居たからだ
女生徒
先生に一礼し校舎の方へ足を運ぶと いつもは声すら掛けてこない彼女が 声を掛けてきた
朋莉
女生徒
朋莉
女生徒
朋莉
女生徒
朋莉
適当にあしらい行こうとした が右腕を強く捕まれ 女生徒の伸ばし整えられた爪が 制服越しに腕に刺さる
女生徒
そう言って半ば強引に引きずられる 様に校舎への入って行った
抵抗は無意味な事は知っている だから波風立てず 引きずられていくことにした
連れてこられたのは女子トイレ そこには複数人の女生徒が 待っていたようで私の姿が視界に入るとクスクスと笑いはじめた
朋莉
女生徒
言葉をさえぎり 人を小馬鹿にするように連れて来た ここまで私を引きずってきた女生徒 が笑いながか言う 私はどうやって振り切って生徒指導室に行くかを考え 回れ右で教室に向かおうと背を向けた瞬間
朋莉
背中に勢いよく冷たいものを感じ 床に倒れ込んだ
女生徒
その声に振り返れば 声の主である彼女の手にはホースが 握られ、待っていた子達のうちの一人が蛇口に手を掛けていた
女生徒
そう言いまた勢いよく 水をかけてきた びちゃびちゃに濡れた制服と髪 こんな姿で行けるはずもなく 更衣室で着替えてから生徒指導室 に向かった
それが彼女たちの 狙いだとも知らずに……
コメント
3件
続き楽しみです! 救いが欲しい😭
初コメ失礼します 続きが楽しみです(≧∇≦*)