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俺達の街は、少し...

いや、かなり特殊だ

数年前

突然のことだった

俺達の街と、異星人との間に、戦争が始まった

ファンタジー過ぎて皆信じられなかったが、 これは狂いようもない事実だった

俺はこの戦争が始まったばかりの頃、両親、そして姉を殺された

その恨みを果たすべく...

命のリスクをも追う組織に所属した

この組織に所属している人は、大体皆身内や知り合いを殺されている

つまり、異星人に何かしらの恨みをもっている

死刑台送りじゃなかったとしても、そんなことする奴いるのか？

なーんて、

このときの俺は、思っていた

ﾀｯ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

転校生...？

戦争が始まって以来、この街から出ていく人は大量にいたが、 入ってくる人なんて一人もいなかった

かなり怪しい、な...

ｼｰﾝ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

自分の話題からモブの話題に話を逸したのも怪しい

かと言って、争いを好んだりする性格にも見えないんだよな...

......

そんなことを考えている間に、モブは自分の席に戻っていて、 青が俺の顔を覗き込んでいた

そこから、君とどんどん仲良くなっていった

2年前から全く笑うことのなかった俺を沢山笑わせてくれた

疑うことすら忘れて、君に恋をした

青となら、戦争は終わらなくとも、元通りの生活が送れる

そんな気がしていた

でも、そんなに上手く、この世界は回っていなくて

ある日、青と出かけた帰り

さっきまで笑って話をしていた青が、ふと表情を固くし、黙り込んだ

君がなぜ涙を流しているのか

理解ができなかった

俺の言葉を聞いた青の目からはさっきよりも多い涙が溢れる

抱き締めようと伸ばした手は叩かれて腰の横にぶら下がった

今まで黙ってたことなんてどうだっていい

青が、異星人なら...

俺は...

そう笑う君の顔は、寂しそうで悲しそうだった

せめて、苦しんで死んで欲しくないと思い、急所を狙ったのに

手が震えてズレてしまった

ﾊﾞｧﾝｯｯｯ