幼馴染がウザい【uret】

えっ、まじでなんで居んの？？

※ちなみに、思いっきり包帯が巻かれている

お母さんは鈍感天然野郎なので、特に疑うこともなくすんなりと信じた。 問題はurなんだけど…

あれ？意外と疑ってこない。 まぁ良かった。

ん？てか、私urと普通に喋っちゃってんじゃん

部屋に入った私は、身体を確認する為に制服(上)を脱いだ。

コンコン

不意にノックが鳴る。

時すでに遅し。

扉は勢いのままにガチャリと開いた。

バタンっ！(扉)

扉は直ぐに閉じられたが、羞恥心が消えることは無かった。

コンコン

さっきよりも少し控えめなノックが鳴る。

扉越しに聞こえる声も、心做しか弱々しい気がする。

よそよそと入ってきた彼は、入ってすぐ、私の目の前で正座をした。

深々と頭を下げる様子からは、反省の色を確かに感じた。

ゴチーンッッ！！！！(殴)

前言撤回。マジで最低だわコイツ。

キモすぎる。こいつ絶対反省してないだろ。

urは楽な体制に座り直し、私の目を真っ直ぐ見て口を開いた。

え、嘘？誤魔化せたと思ってたのに、

いやなんでそんなこと知ってんだよ。そんな深い関係なの？？え、そーゆー事？？

いとも簡単そうにそう言い切って、軽くデコピンされる。

もう何を言っても無駄だと思い、素直に頷く。

・・・

urは立ち上がり、扉の方へと歩いた。

そして、ドアノブに手をかけたまま振り返って、口を開いた。

…

やだなぁ、

なんで私、

一緒に帰るって聞いて

安心してるんだろ。