たんぺん。

赤黄

ずっと前に学校で思いついたやつ()

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

黄くんは優しい俺の親友で

幼稚園のことから一緒で大好きな親友

だったのにっ、

ﾋﾟｰﾎｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

外は雨が降っていて身体に触れる雨が冷たかった

けれどそんなことを気にしている暇はなく、

ただひたすらに走った

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗﾂ!!!

ｶﾀｶﾀｶﾀ........

｢〇〇病とは｣

｢主な原因は、過度のストレスなどの精神的なこと･交通事故があげられる｣

｢一部の記憶が失われるまたは全ての記憶が失われるという症状が出る｣

｢失われたその記憶は.......

いろいろ調べてみると

黄くんの病気は事例が少なく記憶の回復は極めて不可能に近いこと、抜けてしまった記憶に共通点は無いこと、生活に支障が出る程重い病気でないことが分かった

でも俺は、俺だから抜けてしまったのではないか

俺が大切な親友だと思われていなかったから忘れられてしまったのではないかと思ってしまう

違うと書かれていてもそう思えない

これだけは絶対に

絶対に怠らないことを誓った

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

あれから俺は黄くんが退院するまで毎日通って沢山話した

黄くんとまた仲良くなれるように

その思いで一生懸命

黄くんが退院してから数日たった ある日

話したいことがあると黄くんに呼び出された

なんだろうと不思議に思いながら 呼ばれた公園に行く

うそうそ、そんな

黄くんが俺のこと好きだなんて、

数年後 2人の薬指にお揃いの指輪が輝くことをこの2人はまだ知らない

❦ℯꫛᎴ❧