優等生はひねくれ者

朝から元気な彼女は羽月亜（はづあ）

彼女は入学したての頃から仲良くしてくれている

この子はあいな

私は彼女が嫌い

なんでかって？

後々わかるさ

そういうと羽月亜はあいなを睨んだ

海堂さんとはあいなの苗字だ

羽月亜は本当にすごい

尊敬する

こんなに大勢の前でガツンと言ってしまうなんて

彼女はいきなり土下座をし始めた

やっぱり羽月亜はすごい

あー

でたでた

こいつのこういうところが大っ嫌いだ

周りから少し好かれているからって被害者ぶっちゃって

あいなはお辞儀をするとそそくさと行ってしまった

羽月亜の顔が完全に明るくなった

かわいい

羽月亜のこういう忠誠心が好きだ

私の学校はでかい会社を持っている順にランク付けがされいる

つまり金持ち順だな

ここではNO.１,NO.２,NO.３がいる

Ｎｏ．1 五十嵐綺羅

Ｎｏ．２ 神宮寺羽月亜

Ｎｏ．３ 海堂あいな

こんな制度なんのためにあんだよ

ただ友達が減っていくだけじゃんか

覗いた先にはあいなとさっきのクラスメイトが話しながら笑っていた

謝罪でもしているのかと思ったが

そんな馬鹿な発想が一瞬にして消えた

何言ってんだ

学校側が決めたのだからそれに従え

頭がいいのではなく頭が弱いの違いでは？

こいつ賛成しかできないのか

ほら言っただろ

海堂はこんな人間だ

味方を集めようと気弱なふりをしている

実に愚かな人間だ

ガタンッ

あ、やべ

やっちまった

こりゃ行かなくちゃいけないか

あいなのでかい声が廊下中に響き渡る

おっとやばい

怒らせすぎたか？

木の棒があるなんて聞いてないぞ

そしてなんか無駄に太くないか？

これで殴られたら終わりだな

あーやばい

殴られる

ｺﾞｯ