テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

共依存

一覧ページ

「共依存」のメインビジュアル

共依存

3 - 第3話 愛してるの証

♥

84

2025年04月29日

シェアするシェアする
報告する

N_🍪

なおきりさん…お願い…。

NA_🌷

なんですか?

N_🍪

もっと…私を、壊して…。

なおきりさんは、微笑んだ。 ゆっくり、丁寧に、私を壊していくように囁く

NA_🌷

壊しますよ、のあさん。
誰にも見えないところに閉じ込めて…
僕だけの、のあさんにしますから

唇に、指に、首筋に、痕を刻みながら

N_🍪

イタッ…

NA_🌷

これが僕のものって証ですよ。

NA_🌷

ほら、見て
いっぱい付けちゃいました

N_🍪

んふふ嬉しい…

私も、それを心から受け入れた。

何もいらない。 なおきりさんさえいれば、生きていける

いや--なおきりさんがいなければ、生きていけない

そんなふうに私たちは、完全に壊れた

もう、元には戻れない

2人きりの、小さくて、歪んだ、完璧な世界の中でーー

永遠に愛し合って、腐っていく。

一方、その頃。

シェアハウスのリビングでは、異変に気づいた空気が流れていた

T_⚡

最近、のあさんリビング来なくない?

たっつんさんがソファに沈みながらぽつりと呟いた

Y_🍗

確かに…

ゆあんくんも心配そうな顔をしている

J_🦖

前までは、一緒にゲームしたり、配信の打ち合わせしたりしてたのに…。

J_🦖

…もうどのくらい顔見てないっけ…?

E_🍫

3日くらい…?…いやもっとかも。

えとさんも眉を顰める

E_🍫

なおきりさんも…見てないよね。

その言葉に、場の空気が重く沈んだ

不自然だった。 どこか、怖かった。

T_⚡

様子、見に行った方がええやんな…

たっつんさんが立ち上がろうとする

ーーその瞬間

ドアが ガチャリ と僅かに開いた

廊下の向こう、ほんの一瞬だけ見えた

なおきりさんの腕に、すがりつくようにしがみついていた、のあさんの姿

その白い手首には、--うっすらとした傷

T_⚡

?!

Y_🍗

?!

J_🦖

?!

E_🍫

のあさん…!

ガチャン!

ドアが閉められる

Y_🍗

のあさん…見たよな…?

J_🦖

見た…

T_⚡

E_🍫

うん…

NA_🌷

なんで部屋から出てきちゃったんですか。

N_🍪

なおきりさんが居なくなったから…

のあさんはなおきりさんに抱きつきながら、泣きながら、自分の爪でなおきりさんの肩を引っ掻いていた。

N_🍪

…なおきりさん…ねぇ…私のこと…ほんとに好き…?

NA_🌷

…当然ですよ、のあさん。

なおきりさんは少しだけ苦しそうに笑った

血が滲んだシャツの下で、赤い線ができている

NA_🌷

痛いの…嬉しい…。

NA_🌷

のあさんに傷つけてもらえるの…僕…すごく幸せ…。

N_🍪

ニコッ

N_🍪

(ちゃんと痛いのを表してくれた)

N_🍪

(ちゃんと私だけを感じてくれてる)

N_🍪

なおきりさんも…私に…して。

のあさんは、自分の指先を、なおきりさんの指にそっと触れさせた。

N_🍪

私のこと…ちゃんと壊して…

N_🍪

私だけのものにして…

なおきりさんは、苦しそうに震えた手で、のあさんの細い腕を掴む。

その手は、優しいわけじゃなかった

強く、強く、あざになるほど、のあさんを縛った。

NA_🌷

…僕以外…いらないですよね。のあさん。

N_🍪

うん…いらない…いらない

言葉と一緒に涙がこぼれる

痛みと、愛しさと、恐怖と、幸福がぐちゃぐちゃに混ざっていく

N_🍪

なおきりさん…もっと…痛くして

NA_🌷

僕も…壊れるくらい…のあさんが欲しい

2人はお互いに確かめるように

噛み付くみたいに、傷つけ合いながら抱き合った

愛してる

愛してる

愛してる

痛みでしか、もう伝えられないくらいに

loading

この作品はいかがでしたか?

84

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚