あの後鈴はクラスの奴らにも 全てを話した
鈴蘭
……もし良ければ
鈴蘭
また皆と普通に生活したい
静寂が広がる
どいつも目配せをしていて どっちか全くわからない
蘇枋
…鈴ちゃん
蘇枋
俺たちは鈴ちゃんを信じてるよ
鈴蘭
……!
蘇枋
鈴ちゃんは1人の立派な人間だ
蘇枋
それを否定する権利は誰にもない
蘇枋
君は君なんだから
クラスメイト
そーだそーだ!
クラスメイト
てか俺らが朱羽を裏切ったりするわけねぇだろ
クラスメイト
いっぱい借りあるしな!
クラスメイト
もっと頼れよ!
そういい鈴の背中を軽く叩いたり 肩を組んだりする
それだけで鈴は嬉しそうだった
楡井
朱羽さん、すっごく嬉しそうです!
柘浦
さっきの緊張した顔とは大違いや!
桐生
笑ってる顔が1番いいよ
桐生
ねー、杉ちゃん
杉下
……
蘇枋
杉下くんは相変わらずだね
蘇枋
まぁでも、鈴ちゃんが少しでも楽になれたならよかった
蘇枋
…桜くん?
桜
…
本当に?
本当にあいつは 楽になれたのか
あいつが望んでたのは 本当にこれだったか?
鈴蘭
桜くん、どうしたの?
桜
え
鈴蘭
蘇枋くん達もずっと呼んでたよ
桜
あ、いや
桜
…なんでもねぇ
柘浦
なんや桜くん、体調でも悪いんか?
桜
別にそんなんじゃねぇよ
桐生
ならどうしたの、険しい顔して
そう言われて気づく
俺はこんなことを考えて 自然に顔が険しくなって
一体俺は、どうしたんだ
桜
本当になんでもねぇよ
鈴蘭
そう?ならいいけど
鈴蘭
…あ、もうこんな時間か
鈴蘭
ごめんね、私今日行くところあるから
鈴蘭
また明日ね!
桐生
じゃね〜
クラスメイト
またな〜!!
行くところ……?
鈴蘭
…ふぅ
みんなにはちゃんと話した
あとは
鈴蘭
…私が、ちゃんとしなきゃ
これ以上誰も傷つけないために