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オーストリア
だらん、と地面に寝転がる。
戦場ではあるがまぁ後ろの方だし、
自分は国だから死ぬこともないだろう。
あれから数日経つと、
オレは戦線に出ていた。
まぁ、どうしてもドイツの役に立ちたくて、
自ら出たんだけど...
ただ、オレ自身飢餓状態ではあったし、
WW1で負けたこともあって、
相当疲れやすくなっているらしい。
前より身体にうまく力が入らないし、
なにより体力が大幅に減っていた。
味方の声がだんだん遠ざかるが、同行しようとしても四肢が動かない。
あぁ、早くいかないと、
そんでもっと役に立たないと...
そう思っていても、気力は疲れに負けるらしい。
身体を1mmも動かせないというのに、
瞼だけは勝手に閉じようとする。
その時だった。
イタリア
そんな声が、かすかに聞こえる。
ここから少し離れた...あぁ、ちょうど見えないところ。
降り積もった瓦礫の裏側に、二人の影がみえる。
先程の声の主...イタリアと、
あれは...ドイツ。
ドイツ
イタリア
戦線でどうやら負傷を負ったらしい。
両脚を怪我していたイタリアはドイツにおぶられていた。
…気に食わない。
ドイツはオレの親友で、オレの大好きな人なのに。
あんなヘラヘラしてるやつが、
どうしてオレより優先されて。
あぁ、駄目だ。
やっぱ、戦場なんて出るものじゃないな...
撤退したらなんか悔しいから出るけど。
…でもどうしてドイツはイタリアに憧れてるんだろ。
どうしてドイツはイタリアと一緒にいるんだろ。
どうしてオレじゃなくて、
どうしてイタリアが...
オーストリア
そんなことをぐるぐる考えながら、
オレは身体を起こした。
オレのほうが、
役に立ってるはずなのに。
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