整形依存の彼女

私は、昔から母子家庭だった

父は母と私を置いてどこかへ姿を消してしまったらしい

私が物心が付くずっと前なので、

父がどんな顔、姿なのか、どんな性格なのか、

何も知らない

私の母は、

良くも悪くも、

私に一切無関心だった

衣食住は何不自由はなかった

欲しいものは言えば買ってくれだってした

でも、私の誕生日が祝われた事は一度もなかったし、

何気ない日常会話というものも一切なかった

…だから、昔からずっと、“普通の家庭”に憧れがあった

ごく一般的な、普通の家庭

家族と何気ない会話で盛り上がり、

お祝い事があれば皆で祝う、

貧乏とか、裕福とか、そんなのどうだって良かった

私が高校に入学してばかりの頃、

私は母と喧嘩した

きっかけは覚えていない

でもきっと、

いつものように母が私に無関心で、

いつもの事だったはずなのに、

何故だかすごく苦しくなって、

初めて母に怒鳴った

意味がわからなかった

私は、産まれたくて産まれた訳じゃない

勝手に父とそういう行為をして、

子供が出来ちゃって、

産んだら逃げられて、

…それを私のせいだって、

本当に、おかしくて、ばかはがしくてたまらなかった

…あれを最後に、

母とは一度も会話をしていない

私は母と言い合った次の日、

まだ感情が抑えきれなくて、

授業は適当に言い訳をしてサボって、

校舎裏でただ1人泣いていた

そんな時に出会ったのが彼、

“しゅん”という男だった

初めて私に向けられた好意

それを受け取る以外の選択肢は私には無くて、

私はしゅんと恋人関係になった

長くなるのでわけますっ、！！

次回、お楽しみにっ、！😖