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一人で騒ぎ立てる橙にも反応出来ないほど、混乱していた。
恥ずかしいなんて嬉しそうに笑う橙に、
少し嫌気が差した。
もう1年も前に、別れているのに。
今は、…兄弟なのに。
このむしゃくしゃは、 一体どこにぶつければいい。
駆け足で去る橙に手を振る。
この気持ちの感覚はなんだろうか。
嫌な予感に、目を背けた。
担任に連れられて、 俺のクラスまで一緒に足を運ぶ。
滅多にない転校の機会に、 緊張で胸が暴れている。
疎らに聞こえる拍手に、 少しばかり安堵した。
まだザワザワとする教室に 緊張が走るが、
嫌な視線では無いことは確かで
安心して席まで向かう。
愉快に笑う桃を睨みながら、 ふと周りを見渡す。
大体の人と目が合いつつも
熱烈な視線を感じる事に気付いた。
嬉しそうにニコニコと 話しかけてきてくれる橙。
橙の席は丁度後ろだった。
気付けばHRが終わっており、
休憩に入っていた。
_瞬間に、クラスの数人に囲まれる。