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ずっと羨ましかった
窓の外にいる子供達が
楽しそうに遊んで
笑って
時には泣いて
そんな自由に動ける体が羨ましかった
でも僕は
病室という名の牢屋に囚われてばかり
運動なんてしたことが無い
いや、むしろ
されて貰えなかったの方が正しい
本当に僕の人生は
不便でつまらない物なんだなって 思ってた
だけどある日ひょっこり現れた彼が
僕のつまらない人生を変え変えてくれた
彼と喋る時間は今までで1番楽しかった
嗚呼
彼が退院しちゃったら
またつまらなくなっちゃうのかな
この時間がずっと続けばいいのに
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彼の目から涙が溢れる
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さっきまで開いていた扉が閉まっていく
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僕の独り言は
誰にも聞かれずに
静かに病室に消えてった
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僕の目の前には
沢山荷物を持ったシャオちゃんがいる
あぁもうお別れなんやな
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sha
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ゴソゴソとシャオちゃんはポケットから小さな箱を取り出す
そこから出てきたのは
青色の綺麗なネックレスだった
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彼の首元を見ると確かに
黄色のネックレスが光っていた
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そう言いながらシャオちゃんは
僕の首にネックレスを優しく 付けてくれた
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彼は明るく笑って
また会った時みたいにひらりと手を振って病室を去っていった
俺はぎゅっと彼から貰ったネックレスを握った
〇年後
────sha side────
sha
俺は軍学校を卒業して
W国の軍に入った
俺の事を気に入ったのか
この国の総統のグルッペンが
幹部にならないかと声を掛けてくれた
その返事をするのが今日なんや
総統室に向かうため階段を登る
するとそこに何処か見覚えのある
後ろ姿があった
少し青がかった黒髪
きっちり着こなしたスーツ
その姿はあの何年か前に出逢った
彼に似ていた
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俺の声が聞こえたのか
こちらに振り向く
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大先生とまた会えたことが嬉しくて
涙が溢れるように出てくる
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また再開を果たした2人の首には
あのネックレスが輝いていた
────end────