最初はほんの少しの恋心から始まった
立沢
~~!!
侑
あ、これ落としてんで
立沢
え、あ、ありがとう…ございます
どうしたの、立沢~
顔真っ赤だよ?
立沢
いや、なんでも、ない
不意に来る優しさが、私の心に刺さった
時期が経っていく中で、
彼がバレー部に入っていることを知った
私には取り柄がないから、 部活にも入っていない
そんな私はいつでも彼の部活を見に行くことが出来た
そこには人がたくさんいて、たくさんの人に見られながらもバレーをする侑くんがいた
その姿がかっこよくて、ずっと目で追ってしまっていた
その瞬間、あぁ、私はこの人の事、本当に好きなんだな、と思った
自分でもわかるくらい
けど、事件は起きた
私が廊下を通りすぎたら、たまたま、可愛い女の子が侑くんに告白している所を見てしまった
立沢
え…
侑
…お前、何見てんねん
立沢
あ、いや、ご、ごめんなさい!!
私は独占欲が強い
だから、今まで付き合ってきた彼氏に 振られてきた
私はそれをわかってるのに、嫉妬で狂いそうになった
自分でも、こんな嫉妬、惨めでしかないのに、
それから私は、彼に虫がつかないように
彼をストーキングしていた
1度彼に気づかれたことがあったけど
その時は、好きだった彼を脅してしまった
私は最低だ
それで今この現状
立沢
はぁ…
死にたいな、
好きな人からも拒絶されて、
はぁ






