風菜
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あの花束も、おまじないも、声も、言葉も、4階の窓から見下ろす町並みも、全てが虚構だったのかもしれません。 固く閉ざされた檻の中の虜囚、ベッドの上の白紙の少女、培養液に浸かった脳みそ、果てはなんにもない世界の真ん中、その全てに私は遍在しているのです。 どうです、そこに確かに存在しているにも拘わらず、全てが幻だったというのは、とても虚しいことではありませんか。 しかし、それさえ幻でない限り、それが私を疑心暗鬼に陥らせたということは、私の人生には、人よりも遥かに多い嘘があったことの証明だったのです。 あゝ、どうしてこんな結末。もっとずっと、幸せを、まさに狂おしいほどの幸せを味わっていたかったのに。 きっとその儚げに成り代わった幸せさえも全て、虚構に過ぎなかったのだとうそぶいているのです。それは、聴きなれた■■■の声で。 だけど、それは輝いたのです。どうしようもないほどに、馬鹿みたいに。傷つけたくて、消したくて、だのに輝いてしまったから、消したくなくて なによりも、私が一番愚かで、憎くて、許せないから、許してほしくないのです。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 神様、神様、お願いします。 どうか、 どうか… …
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コメント
4件
す、すげぇー!尊敬してます!