君の記憶に刻まれないまま〈黄×青〉

ころんside

バカだ.....僕.....

確かに、お母さんに言われたのも

泣かせたくないのも本当.......でも！

あんな言い方しなくてもいいじゃん！

言ったの僕だけど！

いやいや......それよりも

直接会うことになるけど

後でるぅとくんに謝りに行かないと......

別に言いたくて言ったわけじゃないし.....

って.......

これもただの言い訳かぁ....

るぅとくんのことは嫌いじゃない......

.......多分

あ～あ！

なんかさ、るぅとくんのこと詳しく知れる方法

ないかなー！

るぅとside

どういう.....ことなんでしょうか......

う～～～～～～～～ん.......

おっと、

つい.......考えてるときの癖みたいで......

莉犬が震えている....

何かあったんですかね？

自覚とは......

さっぱり意味が分かりません.......

さとみ先輩？が

口を莉犬の耳に近づけて何か言ってる。

そのとたん、

莉犬の顔.......耳までが一気に紅くなった。

................

...........................

どうして人前でこんなことができるのでしょう？

僕は空気ですか？

やっぱりこの２人.......

済ですかね？((何とは言わない

あ"あ"あ"あ"あ"

僕もころちゃんと絡みたぁぁぁぁぁぁぁぁい！

１限目の授業.............

サボっちゃいました☆

いや、今は気が乗らないんでね☆

成績悪い方じゃないし、

見つかっても怒られるくらいじゃないですか？

実は僕、

真面目そうに見えて

サボり常習犯なんですよぉ

だ・か・ら☆

抜けるのなんて種を蒔くくらい簡単！

............って言っても

ここの学校登校２日目だから

どこ行くか決めてない.............

うわーん

どうしよー(棒)

とりあえず

保健室にでも行きますか。

僕保健室しか知らないし。

保健室誰もいませんようにっ！

ガラーッ

しーん..........

僕はホッと胸を撫で下ろした。

今は運が良かったんですね........

すごく安心しました.......

真っ白い空間に１人.....

なんか、独りぼっちになったような

変な気分です。

ふと、

保健の先生の机にある、紙と鉛筆が目に映る。

これは................あっそうだ

なんか怪我した人とかを記録する.........みたいな？

よく分かんないけど.......

先生いつ来るか分かんないし、

一応書いておいた方がいいのかな？

そう思って、鉛筆を持って紙を見た。

最近の欄に

「擦り傷　ころん」

そして、概要欄に

「付き添い　さとみ」

って書いてある。

わーお(・◇・)

偶然ですね(・◇・)

まあ僕は怪我でも何でもないけど。

待って！

もしさとみ先輩がころちゃんと

本当に仲が良いんだとしたら...........

ふふっ.........

先輩を利用しましょう........

あ、言い方が悪かったですね。

先輩と友達になりましょう.........

そしたら、ころちゃんの情報が色々と入ってくるはず.......

ふふふっ......

我ながらいい考えですね.....

自分の才能が怖いです.........

ころんside

～授業中～

今ここでるぅとくんの話はしないでほしい......

るぅとくんのこと知れるなら別だけど。

珍しく僕にしてはついてるぞぉ

何かが起こる前触れか？

今日も散々な日になりそうだぁ

おおぉ

話題が僕に振られた.....

でも、大丈夫！

もう色々とカオスでこんなのすぐに終わらせられる！

あ________

めっちゃ良いこと思い付いた.......

さとみくんを使って、

じゃなくて

さとみくんに頼んで、

るぅとくんの様子見てきてもらおう！

そしたらるぅとくんがどんな人かすぐ分かる！

僕は天才か？

自分の才能が怖いなぁ......