私は梵天のスパイ

心拍が上がった

正直

取られそうで怖いと思ってしまった

だって

美しくて

純情で

お嬢様校出身

可愛くて

上品で

ハイスペックすぎる

その上に優しすぎる

こんな完璧な人

私には叶いっこない

だから蘭との関係が壊れたらどうしようって

1番は

優しすぎる

よく漫画とか

アニメとか

ドラマとかでみる

ライバルって性格悪いもんじゃないの？笑

蘭と付き合ってるとか言ったらどうなるの、、

どうしよう

蘭が私のとこ離れて

稀沙羅さんの所へ行ったら

って

どうしようどうしよう

そんなことを考えていた

頭がパンクするほどに

この日から

稀沙羅さんはもう

蘭に恋をしていたらしい

この接待は

蘭と竜胆でするつもりだったが

竜胆にしか出来ない商談が入り

予定が被ったため1人足りない

そう

接待する社長がすこし面倒臭い人

だからみんなこの接待を避けている

だけど

そう

彼女は

迷いもなく

蘭と一緒ならいいと言うのだ

すこし仕掛けてみた

蘭さん蘭さんばっかり

口を開けば蘭さん

でも中々私と蘭が付き合っているということが言い出せない

あぁ、

やっと楽しい日々が来ると思ったら

おかげで

蘭からデートを誘われたり

何回も誘われたけど

今のところ全部断ってしまっている

罪悪感でしかない

そんなこと考えていたら

ついに

ｶﾞﾁｬ

ついに

私に恋愛相談をしに来た