雪
心身静寂、力授呪与
急喼如律令
雫石
雫石
雪
雪
雪女
雪
能力を封じられたまま
雪
奪われることと同じだ
白來
尽きかけてたの?
雪
雪
雪女
雪
雪女
雪女
殆ど無いだろうし
雪女
雪
……だろ
雪女
白來
あった?
雪
雪
雪
白來
雪
薬売りに行ってくるから
白來
雪
雪
頼まれればヒトも治すし
雪
雪女
雪女
雪
白來
雫石
雪
雫石
白來
念の為 白來達のいる部屋の周りに
簡易的ではあるが 結界を施してから
雪は市へ向かった
歩く雪を見下ろせる 瓦屋根の上から
じっと雪を見詰める 双眸があった
雪が見上げた時には 既にソレは姿を消し
雪
雪
雪
微かに、羽ばたきのような音が 聞こえた気がした
指に止まった 黒い鳥の言葉を聞きながら
1人の青年が 不敵に笑みを浮かべていた
???
やってるんだ?
???
???
呟いたその人物に 黒い鳥が話し掛ける
『あの人物は?』
???
???
???
???
青年が気だるそうに 手を振ると
黒い鳥は1枚の形代へと 姿を変えた
雪の薬は 城下町内でも人気だ
元々数量も少なく
それにとても 丁寧に作られている為か
かなり早くに売り切れてしまう
雪
少女
少女
雪
少女
少女
雪
雪
視線を低くして 少女と目を合わせる
少女
少女
雪
雪
少女
少女
雪
走り去ろうとする少女の腕を 反射的に掴んでいた
少女
雪
言いましたよね
少女
雪
雪の瞳が、 普通のヒトには見えない存在――
少女の肩にぶら下がる 男性の霊を捉える
雪
少女
雪
静かに札を取り出し 心の中で唱えてから霊に触れる
瞬間、ソレは四散して消えた
雪
少女
少女
少女
雪
雪
来てください
少女
一礼して去っていく少女を見て
雪は静かに
複雑な表情を浮かべた
白來
白來
雫石
雪女
白來
白來
雪女
白來
雪女
雪女
雫石
雪女
雫石
雪女
白來
雪女
白來
白來
結界を張ってた
白來
雪女
刹那、空気の流れが変わった
雫石
結界によってやや滞っていた それが
一気に流れ込んできたような そんな感覚
雪女
雪女の声で 我に返った白來と雫石は
慌てて奥の部屋に転がり込む
続いて雪女も飛び込んだ
???
ここかと思ったんだけど
???
???
白來
雪女
襖は閉じている筈なのに
まるで 見えているかのような口調で
侵入者は独り言ちる
???
妖が2匹と…
???
ヒトと妖の混じりモノか
白來
雫石
雫石の息を呑む音に気付いて そちらを見ると
雪女
雪女が俯き、 蒼白な顔をしていた
???
???
思っていたのに
???
???
雫石
白來
???
???
侵入者の手が
襖に掛かった
第7話【侵入者】
続く