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風真いろは🍃
沙花叉にそう声を掛け、目の前の敵を切り捨てる 瞬間、鼻をつく血の匂いに、頭の芯の部分が冷えていく 眼前に迫る刃を潜り抜け、相手の懐に潜り込む 相手の恐怖が滲む顔を、見向きもせずに首を飛ばす
沙花叉クロヱ
不意に背後から聞こえる笑い声に、笑みが溢れる 風真の後ろに沙花叉がいて、笑っている そのことが嬉しくて仕方がない
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
慌てた沙花叉の声に応じ、立ち位置を入れ替える 対する巨漢の男は、斧を振り上げる 確かに沙花叉が相手をするのは厳しそうだ そんな事を考えながら、意外に速い攻撃を躱す 脚に力を入れ、高く、飛ぶ 横からの攻撃を受け流し、男を斬り伏せる その流れで、近くにいた者たちをも切り捨てる
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
いつの間にか残りの敵を一掃していた沙花叉が、声を掛けてくる
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
心配そうに声をかける沙花叉を安心させるために、彼女の頭を撫でてやる
風真いろは🍃
沙花叉クロヱ
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
自慢するかのような彼女を褒める
沙花叉クロヱ
無邪気に喜ぶ沙花叉が愛おしくなり、キスをする 慌てた表情をする彼女に少し興奮し、舌をねじ込む
沙花叉クロヱ
沙花叉は短いうめき声を上げ、拒否するように肩を押す それに従い、沙花叉から離れる
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
少し怒気を含んだ沙花叉の声に、素直に謝る
沙花叉クロヱ
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
作ったように明るい沙花叉の声に、頷く以外の選択肢はなかった
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
アジトに着き、いつも通り挨拶をする 答える声は無い ルイ姉とラプ殿は任務に行っているのだろう こよちゃんは実験中だろうか
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
沙花叉クロヱ
気遣う沙花叉にツッコんでみると、少し濁すように答えてくる
風真いろは🍃
沙花叉クロヱ
微笑みながら言うと、沙花叉はソファに寝転がりながら手を振った 可愛らしいその様子に胸がときめく だが今はその時では無いと、自分を制した
風真いろは🍃
風呂場に入った瞬間、頭を抱えて叫ぶ 先程の会話を思い出し、沙花叉に対する愛しさが込み上げる シャワーの音がやけに大きく耳を打つ
風真いろは🍃
呟くと、想いが次々と溢れていく 頭の中が沙花叉のことだけになっていく ふとした瞬間に沙花叉を思い出し 自分だけのものにしたくて堪らなくなる 沙花叉を壊したくなる もはや呪いのようなこの想いを 否定もできず溜め込み続ける どんどんと自分が堕ちていっていることを自覚をする そんな風真に本当に 本当に
風真いろは🍃
自分に対する気持ち悪さが抑えきれない
風真いろは🍃
呟き、ほんの少しえずく 気にせず、口を押さえて立ち上がった
沙花叉は今何をしているのだろうか 先程の後悔も忘れそんなことを考える 廊下に風真の足音が響く
風真いろは🍃
何の気なしに呟く リビングの扉を開ける そして見えたその光景に、目を疑った ピンと立った耳、ふわりと揺れる尻尾を認識した 灰色の髪が、ピンク色の髪に覆われていることを認識した 髪の隙間から見える、2人の唇が 触れ、離れたことを認識した
風真いろは🍃
困惑が頭を支配する 沙花叉がこよちゃんに押し倒され あろうことか、キスをしている たった今見た“ソレ”を認められない
沙花叉クロヱ
風真いろは🍃
焦ったように弁明をしようとする沙花叉に、怒鳴る ドアを閉めることさえ忘れ、沙花叉に背を向け、駆ける どうしようもないほどの、憤り 裏切られた、絶望 こよちゃんに対する、嫉妬 沙花叉がキスをしただけなのに たったそれだけだなんて思えなくて こんなにも醜く、暗く、どろりとした感情を抱える そんな自分への、嫌悪感 歯を噛み締める 自分の部屋の扉を開ける
扉を閉め、布団でうずくまる 心臓が、異常な程に鳴っている 胸の辺りの痛みに耐えられず爪を立てる 肌に刺さる鈍い痛みが 狂いそうなこの意識を、正気にさせる
風真いろは🍃
純粋な疑問が口からこぼれる 沙花叉に愛して貰えすらしない 価値の無い、風真 こんなに苦しいのに こんなに痛いのに 涙が頬を流れるのに 狂うことすら出来ない、風真 こんなことなら 風真は
風真いろは🍃
呟いたその暗い欲を知る者は 歪む風真の顔を見た者は 誰一人として居ないのだろう