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シオン

…動けなかった…

言葉に出すと更に胸が痛む。

なんの痛みだろうか。

彼に撫でてもらったことで、少しは楽になっていた。

シオン

…私、何も変わってないんだな…

ソファ-の上で小さく体を丸ませた。

抱えた足の膝に頭を埋める。

ここに彼がいたら、もう一度私を撫でてくれただろうか。

暖かな大きな手が頭の上で大きく動き、人懐っこい笑顔で眩しく笑う彼の姿を想像する。

今、彼は何をしているのかと考えた。

シオン

……やめた。何も変わらないよ…

シオン

…また今度、公園に行けば会えるかな…

自分の知らない感情で、胸が締め付けられた。

また今度、晴れて欲しいと願った。

シオン

……知ってた。

朝起きれば雨だ。

これだと彼には会えない。

晴れの日の月水土に居ると言っていた声が頭に流れた。

シオン

…はぁ、今日は無理か…

諦めるようにポフンっとソファ-に腰を落とす。

でも、やっぱり彼のことが気になった。

連絡先も知らない、たまにしか合わない、不思議なゲームを開始した彼のことを知りたいなんてどうかしている。

ボーッと外を3分程見つめたあと、気分転換にでもなればいいと出かけることにした。

シオン

……あ。

暇つぶしになればとただ歩いていただけなのに、あの公園に着いてしまった。

『私はどれだけあの人のこと気になってるのよ…』

シオン

たまには雨の日の公園も案外よかったり…

興味本位でフラフラと公園を歩いてみることにした。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

どれくらいたっただろうか。

少し足が疲れてきた時に──

シオン

……え?

傘をさしてキョロキョロする彼を見つけた。

たっつん

……

私に気づく様子もなく、少しキョロキョロしては直ぐにどこかに歩いていく彼。

私は気になって後を着いてみることにした。

彼は、どんどん奥に進んでいく。

体力の無い私は、直ぐに見失ってしまった。

シオン

……見失っちゃった…

どうしよう…っと迷ってると──

たっつん

…何してんの?

シオン

ウァァァァッ!?

なんと、彼は後ろにいた。

トンっと肩を叩かれ、声をかけられると自分でもビックリするくらい大きな声が出た。

たっつん

そ、そんな驚かんでもええやん?
大丈夫?

一瞬目を見開いた彼だったが、苦笑しつつ私の心配をした。

彼がここに居るっと思ったら一気に安心した。

シオン

今日、雨だったから…
公園にいないと思ってたけど、
たっつんさんが心配で…

たっつん

え?俺を心配してくれたん?

たっつん

大丈夫やって。
足も元通りや!

違う。本当は自分が動けなかったのを謝りたかっただけだ。

『ごめんなさい』その一言が出てこなくて、変な言い訳ばかりしてしまう。

たっつん

…シオンちゃんは大丈夫か?

シオン

…?

何がですか?っと言いたげに首を傾げて見せた。

たっつん

あれから、自分を攻めたりしとらんか?

たっつん

シオンちゃんのことなら、俺に謝りたいとか思ってんちゃうかなーって思っとったんや。

完全に見つかれていた。

私の表情が少し変わったことで、彼はニッコリ笑い、

たっつん

大丈夫や。
謝らなくてええんや。

たっつん

俺は女の子1人守れない男じゃない!

たっつん

なぁなぁ、シオンちゃん笑ってや。

たっつん

俺さ──

彼がなにか言おうとした瞬間、車が凄いスピ-ドで横を通り、私たちに水がかかった。

たっつん

…あー……濡れたな…?
すぐそこに俺の家あるから、風邪ひく前にシャワ-でも浴びてこっか。

クルッと向きを変えて歩き出す彼。

今度は離れないよう頑張ってついて行こうとすると、彼は足を止めた。

たっつん

…また迷子になったらあかんからな。

私の手を握った。

はい、どうもこんにちは。
今回はほんのちょっと長いですね。

シオン

水にかけるの、本当は犯罪って聞いたことあるよ

たしかそうだったってテレビで見ましたね。
雨の日はみなさんお気をつけて。

なんとかストーリーは分かるようになってきました。

たっつん

よかったやん。とりあえずシャワー入ってきてええか?

キャストは濡れてますからね
風邪ひく前にどうぞ。

2人がそれぞれシャワーにいったところで、♡とコメント毎度ありがとうございます。

これからも自分のペースで頑張ります。

それではまたどこかで

たっつん

おつぴちぃー!

シャワー行ってこいってば…

楽しく笑おう?一緒に遊んで

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