ヨナ
グク
ヨナ
グク
ヨナ
グク
こうやってすぐ立ち直ることも、子供みたいで可愛いなあなんて。
ガタンゴトンガタンゴトン
ヨナ
電車の揺れで私の体制が崩れた。
グク
グクが片方の手で私の体を支えてくれた。
時間ギリギリだったから座る席取れなくて、手すりを掴んでいる。
ヨナ
グク
ヨナ
私が思わず大声を張り上げると、周りにいた人達が一斉にこちらを見た。
ヨナ
また、周りの人達は違う方向を見始めた。
グク
ヨナ
( ˵ ° ~ ° ˵ )
グク
ヨナ
グク
ヨナ
こんな他愛もない会話も、実は楽しかったりする。
グクといることが何よりも幸せで、楽しくて‥‥‥‥‥‥。
家族とでは経験できなかった。 友達とでは経験できなかった。
電車の車内アナウンス
ヨナ
グク
会社のあるこの街、△△市は私達が住む街よりずっと都会で、高いビルが建ち並ぶ。隣町だけど、結構違うものなのだなといつも思う。
グク
ヨナ
グク
ヨナ
グク
ヨナ
大げさなんだから!!!(笑)
ヨナ
グク
ヨナ
おはようございまーす!
グク&ヨナ
上司
グク&ヨナ
私達は、大事なことを忘れていた。
もう遅いけど。
上司
グク&ヨナ
(後から聞いた話だけどこのとき、上司は違うことで他の社員に怒っていたんだって!だから異様なあの空気が‥‥‥‥‥)
上司
上司
?
声にも聞き覚えがあった。声までと来るとだいぶ信憑性が‥‥。 でも、違うよね?違うか‥。
そして、皆が上司を囲み、群れている中からスタイルの良い男性が出てきた。
そして、後ろ姿しか見えなかったけど、前を向いて顔もわかった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?
テヒョン
上司
ヨナ
上司
ヨナ
ヨナ
頭が追いつかない。
単刀直入に言うと、この人は私の元カレ。高校生のときの。
元カレが私の職場に新入社員として来る? しかも私が教育係とか‥‥‥。
ありえないから!!!!
上司
自分もデスクに行こうとしているグクにこっそり言われた。
グク
グクも勘付いたみたい。 私、前グクにも元カレのこと話したもんね。
ヨナ
グク
ヨナ
グクの言葉に背中を押された。
ヨナ
上司の肩を叩いた。
上司
ヨナ
グク
上司
ヨナ
上司
ヨナ
よくわかんないけど、褒められてるんだよね?でも、「テヒョン」の教育係はやりたくない!!
元カレの教育係やるとか気まずすぎるから!!
ヨナ
上司
つ、強い視線を感じる。。。。。 断われないな。
ヨナ
もう、これからどうやって接しろっていうの┐(‘~`;)┌
グク
グクは、何も言わず、ただ、私の肩に手を添えた。
ヨナ
グク
ヨナ
後ろにいた女性社員たちが今キャッとなったの、見逃さなかったからね??
グクの優しさにまた気付けたし、いい経験になるのかな?だといいけど。
一方、テヒョンは
テヒョン
新入祝い(?)にお花貰ってた。
というか、めっちゃ顔かっこよくなってるじゃん。
高校時代も、よく学校一イケメンを騒がれていたな。
そんなテヒョンとなんで付き合うことが出来たんだっけ?
よく覚えていていないんだけど、多分テヒョンの人柄だと思う。
子供とか、お年寄りに優しくしているのを見て心惹かれたような。
告白がてらそれを本人に言ってみたら、「僕、自慢じゃないけど顔が良いだけで女の子に告白されてた。イケメンとか彫刻みたいな顔で素敵とかかっこいいからとか。でも、君みたい僕の性格とか内面まで見てくれて好きになった子って初めてかも。」と言われてあっさりOKされた。
それからというもの、テヒョンとはいろいろなことをした。
水族館行ったり、遊園地行ったり、カラオケ行ったり、おしゃれな場所行ったりとか。
全部の思い出が宝物だったし、楽しかった。
でも、それはテヒョンといる時だけだった。
学校ではいじめられた。
理由はよくわかんないんだけど、当時の私は、陰キャで大人しくて芋で可愛くなくて、そんな人と一緒に学校一のイケメン、人気者といるのが気に食わなかったのだろう。
靴箱にゴミ入れられたり、机に落書きされたり。
屋上では暴力振るわれたり、カッターキャーとか。
教室の窓ガラス割ったの私のせいにされたりとか。
出したら出しきれないほど。
でも、自分はテヒョンに嫌われたくないからいい子ぶる。隠す。
言いたいことが言えない私は素直に「違うの」とか「〇〇がやったの」とか否定出来なかった。
全身痣だらけになった時に、テヒョンに「隠さないで話して」と強くねだられたけど、私はキレるまで隠した。
強い言葉を浴びせた。
もし、暴力をふるわれたことを言ったら、もっといじめが酷くなると思ったから。
テヒョンは傷付いたのにね。
いつだって私は自分勝手だから。
それから、あれからずっと今まで、顔を見ていない。
私はたまたま親の転勤で転校した。ちょうど良いタイミングで。
いじめからは逃れられたけど、テヒョンとは和解してない。
それがずっと心残りだった。
でも、少しでも忘れたくてまた彼氏を作った。
でも、グクのことは本当に好きになったから。
このまま、結婚したいけど、今、結婚するのは少しまずいよなと思って、なかなか前に踏み出せなかった。
職場にいることを忘れて、延々と考えていた。過去を振り返っていた。
テヒョン
テヒョンに声をかけられた。
ヨナ
テヒョン
ヨナ
私達は、他人のフリをする。
過去のことをなかったことにしていいのかはわからないけど。
今だけ。ここでだけだから。
許して。
私駄目だよね。
でも、今の私なら全て打ち明けることができると思うから。
神様はきっと、良いチャンスをくれに来たんだ。
たる
たる
たる
たる
たる
たる
たる
たる
(๑´•.̫ • `๑)
たる
たる
たる
たる
たる