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第5話 家族
るぅと
朝だ
5時……
早く起きすぎた
どうせなら早く行こう
朝ごはんは……
ちょっとでいいや
さとにぃに置き手紙しとこ
るぅと
るぅと
るぅと
ほんとに早すぎた
することが無い
るぅと
こうやって一人でいると
家族のことが頭に浮かぶ
僕の家族はさとにぃだ
ころちゃんも家族のようなものだけど
親……
父は亡くなった
母は僕たちを置いて出ていった
僕は泣き続け
さとにぃは僕の面倒を見ながら
家事をしてくれた
その時からだろうか
僕達の間に笑顔が生まれることがなかった
でも、今こうして笑い合えるのも
僕はころちゃん
さとにぃは莉犬のおかげだろう
ころちゃんは一人暮らし
ころちゃんには
弟さんと 両親が二人いたが
8年前事故で亡くなった
僕らが小学校1年生ぐらいの頃だ
ころちゃんの家族は暖かかった
他人の僕でさえ
実の子供のように接してくれた
それでも、神様は
なにも罪を犯してない優しい人たちを
ころちゃんの大切なものを奪った
許せなかった
それでも、ころちゃんは 神様がいると信じてた
なんで?と聞くと
『信じるものは報われるからだよ!』
って、毎回笑顔で言う
その笑顔に霧はなく
ほんとにそう思っている顔だった
そしてその後必ず
『僕にはるぅとくんがいるでしょ?』
って言う
その顔を見る度に
悲しくて悲しくて
でも、そんなことで負けないで
強い気持ちで
今を生き続けるころちゃんは
すごいと思う
そんなころちゃんから
神様はまた……
ころん
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
ころん
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
ころちゃんがサッカーしてるのが見える
その顔はとても笑顔だ
僕はその笑顔を
ずっとずっと守りたい
第5話 終了
続き♡400