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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

イヴァ菊でぇす。

あ。ところで皆さんサンタさんの正体知ってますか?実は…

私なんですよ。

それでは本編!

今年もやってまいりましたよ、この季節が。

カップルがそこら中でイチャイチャとしだすこの季節…。そう、今日は

クリスマスっ‼︎

と、言っても…

今の私にそんなイチャコラするような相手も暇も一つもない。 本当ならクリスマスなど外に一歩出れば気温は寒く、恋人は暑くなんてそんな求めてもないような光景をみるだけである。 誰が好きで出るものか。

しかし

クリスマス…それはありとあらゆるアニメなどとのグッズが出るシーズン。

そんなの買わないわけにはいけません!!と、言うことでついつい買いすぎてしまいました…早く家に帰り、こたつでまったりと開封するとしますか。…本当に重いですね。

「持ってあげようか?」

おっひゃぁっ⁉︎

突然、後ろから聞き覚えのある声が私を脅かした。

イ、イヴァンさん!?どうしてうちにっ

イヴァン

うふふ、やっぱり本田くんは反応がいいね。脅かしがいあるなぁ

いや、脅かさないでください。心臓に悪いです、こっちはもう爺なんですよ。

イヴァン

ごめんね。

というか本当に、どうして貴方が…

イヴァン

えっとね〜、話せば長くなるんだけど…

あっ!長くなるなら大丈夫です‼︎それでは私急いでますので!どうぞ、お気をつけてお帰りくだs

イヴァン

えっ!本田くん、今日泊めてくれるの〜?嬉しいなぁ。

いや、帰れ…ゴホン、お帰りになった方が宜しいのでは、今日はクリスマスでしょう?クリスマスと言ったらキリスト教のお祭りじゃないですか。日本に来たって、ただカップルがイチャついてるだけです。なぁんにも面白くないですよ。

イヴァン

へぇ、日本ではクリスマスは恋人同士で過ごすんだねぇ〜。僕の国は家族と過ごすのが多いんだよ。というか他の国は大体そうだよ。

そうなんですか!それは、文化の違いを感じて面白…くないです!話聞いてましたか?

イヴァン

そんなことよりいつまで外にいるのさ。本田くんお爺ちゃんなんでしょ?体冷えちゃうよ。

わっちょっと!

イヴァン

ただいま〜

お邪魔します、でしょう?全く。

結局、イヴァンさんを中に入れてしまった。こうなったら本当に泊まらせることになってしまう。私の平凡なクリスマスが…。

イヴァン

本田くんなんでそんなに泣きそうなの?

貴方のせいです。

イヴァン

え?なんて?

なんでもないです。

イヴァン

あっコタツだー。入ってもいい?

お好きにどうぞ。

イヴァン

ふふ、ぬくぬくだねぇ。

そうですね。

それで…
どうしてイヴァンさんはうちに来たのです?

イヴァン

!!

イヴァン

んんー。なんとなく?

なんとなくで人の平凡な夜を奪わないでください。フィギアの開封したかったのに…

イヴァン

すればいいじゃない

いや、あなた絶対にフィギア触るでしょう。

イヴァン

触っちゃダメなの?

ダメですよ!推しに触れるなんて卑猥行為ですよ。って…

なんか、話脱線させようとしてません?

イヴァン

あ、バレた?

貴方ねぇ。

イヴァン

だってね…その。なんで言ったら…。

おや。珍しく、言葉に余裕が見えませんね。そんなに溜める事ですか?

イヴァン

うん。えっとね…ただ、寂しかったんだぁ。1人で過ごすのが…さ。

イヴァン

だって、家でね。飾り付けしても、誰もね、居ないし。寂しくて。

それなら他の方の家でもよかったじゃないですか。

イヴァン

でも…、僕は。

イヴァン

君がいいなぁって。

え。

しん…と沈黙がしばらく流れた。 が。

そっ、そんな可愛らしい理由で…

イヴァン

可愛いって…あれ?本田くん顔が赤いよ?

えっいや…。

さっきまで冷えていた私の頬は触らずともほんのり体温が上がっているのを感じた。

イヴァン

照れてるの?

貴方が…恥ずかしいこと言うからって…あら。

私はチラリとイヴァンさんの顔を見る。するとイヴァンさんのお顔も紅く染まっていた。

みかんでも…食べます?

イヴァン

う、うん。いただくね。

こんな空気になる予定ではなかったのに…イヴァンさんがあんなこと言うからだ、と私の頭は文句を言い合う。

すると、またイヴァンさんが口を開く。

イヴァン

やっぱりさ、菊くんは優しいから。

はい?

イヴァン

菊くんは無理に押し寄せても追い払ったりしないでしょ?やっぱり、一緒にいるなら優しい子がいいよ。

無理に押し寄せてる自覚があったのか。なら来るな…と、そんなツッコミを私は飲み込んだ。

そうですか。でも私…

私優しくないですよ。

イヴァン

優しいよ。ほら、今もこうやって僕にみかんをむいてくれてる。

これ優しいって言うんですかね。それはともかく…私は本当に優しいなんて言われる者ではないのです。

イヴァン

でもさ…

ぴとり

イヴァンさんは私の手にソっと触れた。その手はひんやり冷たくて…

イヴァン

君の手はこんなにあったかいよ。触れてるだけで心地がいいや。

優しかった

貴方…普段からこうならいいのに…

イヴァン

どう言う意味?

わからなくて結構です。

でも私が優しいと言うのは表だけです。腹の中では何を考えてるかわかりませんよ?

イヴァン

そんなのみんなそうじゃない。

そうですね…でも案外貴方のような方は優しいのかもしれません。

イヴァン

イヴァン

どうしてそう思うのかな。

なんとなくですかね。

イヴァン

えー。

まぁあれですよ。うちには手の冷たい人は心があったかいとかなんとか言いますし。

イヴァン

それ本当?

さぁ。

イヴァン

それが本当なら僕は優しいんだ。

そうなんじゃないんですか。

イヴァン

本田くんも優しい子は好き?

え?まぁ。好ましい性格ではありますが…

イヴァン

わぁ〜じゃぁ僕と本田くん両思いだね!

いやいや、なんでそんな話に…!

イヴァン

だって本田くん、優しい子が好きなんでしょ?僕は優しいから、つまり本田くんは僕のことが好き。そういうことでしょ?

どういうことですか。前言撤回です。あなたやっぱり優しくないです。

イヴァン

嘘ついたの?酷い…

そうですよ、私は酷いやつなんですよ。そんな酷いやつと一緒にいたくないでしょう、お帰りください。

イヴァン

えぇ!!完全に泊まらせる雰囲気だったでしょ。空気読んでよ〜。

貴方にはすごく言われたくないセリフです。

イヴァン

意地でも泊まるからね。

え、ちょ。何やってるんです!?ポチくんを離しなさい‼︎

イヴァン

ふふふ、泊まらせないと今日からポチくんは僕のものだよ〜

なっ、脅すなんてっ!!優しさのやの字もありません‼︎

イヴァン

君だって!僕も前言撤回するよ‼︎本田くんはケチンボだ!

ケチッてなんですか!

それから私たちは散々言いあいして…

朝起きると隣にイヴァンさんがコテンと寝ていて、それはそれは寝ていれば天使だと改めて感じました。

仕方ないですね。朝ご飯作りますか。

私は起こさないようゆっくり立ち上がり2人分の朝食を準備しに台所に向かいました。

イヴァン

やっぱり…菊くんは優しい子だよ、

サムネ

ご視聴ありがとうございました!

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コメント

15

ユーザー

浄化😭😭😭😭😭😭

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