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僕の家は1番を取るとご褒美が貰える

物だったりお願いを聞いてくれるだったり…

僕はいつも1番を取っていた

そうするとお兄ちゃんに褒めて貰えて構ってもらえるから

でも僕の1番も、僕の構ってくれたお兄ちゃんも高校1年生の秋までだった

桃にい!今回の期末も俺1位だったよ!

おぉ〜赤はすごいなぁ!

ご褒美は何がいいか?

ん〜、考えとくね!

おうっ!

僕には双子の弟がいた

その子はとても弱々しくて、どんな季節でも風邪をひいてこじらせて…

その繰り返しだった

何かあればいつもお兄ちゃんの携帯に連絡が入って…

僕との時間さえも邪魔した

だから僕は1番を取って構ってもらう以外方法がなかった

そんな弟が去年の秋

退院した

高校生の年になってからどんどん体が回復していき、検査すらいらない健康すぎる体になって戻ってきた

それから弟は学校に通うようになった

そこでももちろん可愛くて優しい弟は容姿と性格で、1番と言っていいほど人気になった

元々は僕が容姿と偽りの性格で1番だったのに

まず弟はその1番を僕から奪った

そして弟は頭も良かった

病院暮らしだったからか暇で沢山勉強をしていたらしい

僕とは大違いだった

どんなテストだって100点満点

少しウトウトしてても先生たちからも一目置かれていて何も言われない

元々は僕が偽りの頭脳で1番だったのに

次に弟はその1番を僕から奪った

更に弟は体力もあった

これに関しては僕が上だと思っていた

だけど今まで服用してきた薬や点滴その他もろもろのおかげで体力も着いたとか…

元々は僕が偽りの体力と走力で1位だったのに

更に弟はその1番を奪った

そして最終的には

桃にい…!えっと、//

…?

ガチャッ

ただいま……っ!

……

は……?

彼女

あ…

ん?

え?

僕の恋人すら奪っていった

……最低…

僕はその言葉しか出せなかった

赤もお前も最低っ……!

ダダダッ

はっ!ちょっ青!!!

彼女

ぁ…あ……

ぅッ…ポロポロッ

僕の1番も、僕が1番だと思っていた物も全て持っていかれた

全ては弟のせい

いや、僕のせいなのかもしれない

あの時努力して性格を直していれば

あの時努力して勉強してれば

あの時努力して体力をつけていれば

今、少しは変わってたのかもしれない

でも、僕はそんなことを考える余裕なんてどこにもなかった

そのまま泣きじゃくっていると

ブ-ブ-

メールの着信音がなった

……カチッ

送り主は誰かわからなかったが、僕は内容に従って外に出た

こんな人気のない場所に呼び出してなんの用?

あのメールの送り主は赤だった

……

ごめんね…お兄ちゃん

は?

俺、本当は病気とかなかったんだ

……何言ってんの?

俺…青にいに意地悪したかったんだ

桃にいに構って貰えないって言う

だから知り合いの医者に手伝って貰ってね、嘘ついて桃にいを青にいとの時間に呼び出してたの

……

そして青にいに劣らないように性格を作って、テストの解答用紙をコピーして、足の早くなる特殊な靴を履いてたんだ

そして青にいが溺愛してるっていう彼女も口説いて

お前……

青にいの1番をぜーんぶ奪ったんだ

あれ?僕が今までしてきたことと同じ……

そして、黄にいの仇を摂るために

え?

グサッ

……っ、

あの世で悔やめ

そうだ

僕には

もう1人のお兄ちゃんがいたんだ

ドンッ

…ニコッ

ボチャンッ

僕が赤と同じ方法でコロした

お兄ちゃん

僕より完全に上だったお兄ちゃん

だから憎んでた

お母さんとお父さんと桃にいに沢山褒められてたから

あの時僕も努力していれば

こうはならなかったんだろう

やっぱり偽りでは1番になれないんだ

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コメント

4

ユーザー

なんか儚い感じでめっちゃ好きです!!(語彙力世界一周旅行中)

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