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太宰
太宰
太宰
太宰
中也
中也
珍しく夕方に出かける中也。何処へ行くのかと聞くと『買物』と一言。
矢張り。私が身籠ってから中也の生活力が一段と伸びたような気がする。
中也がポートマフィアに入った頃一度一緒に料理をしたことがある。勿論嫌々だ。
彼はまず小麦粉をひっくり返し、よろけて、ガスコンロの火をつけて粉塵爆発。その次に卵を全部ひっくり返し、何故かフライパンが溶けた。
そんな中也は今和食は勿論、中華、イタリアン、フランス、韓国、その他もノーレシピで作れるようになり、タイムセールは逃さない人になった。
太宰
いつものお礼として少しだけ甘えてやろう。
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也は乱暴に私の頭を撫でた。
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰
そんなこんなで中也を送り出して、15分。少し吐き気が増して来た。
太宰
太宰
でも。もうすぐ逢える。中也の子供に逢える。そう思うだけで胸がいっぱいになる。気の所為かもしれないがちょっとだけつわりも楽になる。
太宰
太宰
太宰
中也が帰ってきたら相談しよう。
此後地獄より辛い地獄を見ることも知らず私は放って置いた。
ベットルームで私の大好きな本を読みながらまったりしていると痛みに襲われた。
太宰
本能的に危険だと察知し中也に電話しようと思ったが携帯はダイニングテーブルにあることを思い出した。
太宰
太宰
森さんの拷問より痛い。銃で撃たれたときより痛い。中也に殴られたときより痛い。私が生きてて感じたことのないような痛みで小パニック
壁伝えで頑張ってリビングまで行こうとしている間に徐々に痛みが和らいで行った。
太宰
動けるうちに急いで携帯を取りに行き森さんに電話を掛けた。然し一向に出ないのだ。
おそらく密会中か、スマホが壊れたのか、壊したのか、壊されたのか(5代目)戦闘中か。
出ないのなら仕方ない。また後で電話しよーと私のマイペースが発揮された。
ただいま~
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
ずきっ。
また痛みが襲ってきた。
太宰
中也
太宰
夫婦だというのに私は何故か中也を心配させまいと痛みがあることをことごとく隠した。
私はソファに座りクッションを抱いてうつ伏せた。此れなら顔をしかめても見えないし少々なら痛みで唸ってしまっても問題はない。
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
やっと痛みが引いてきた。中也が料理している間2回も痛みに襲われた。間違いない。陣痛だ。
中也
太宰
中也
太宰
中也
しばらく沈黙が続いた。不自然なほどに静かだった。
中也
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
自分でも何故こんなにくだらない意地を張るのかが、わからない。痛くて、辛いのに何故か隠してしまう。
というか引くに引けなくなったような感じ。痛みも間隔も短くなってるのに私はまだ助けての一言も上げていない。
夫としての中也を信頼してないから?いや。きっと大切にしたいから。
太宰
太宰
私はこっそりマフィアのビルに向かおうとした。今となれば何故あんなことをしようとしたのかわけがわからない。
中也
中也
中也
居ない。リビングにはいない。
部屋にも、風呂場にも、トイレにも、収納にもいない。
中也
太宰は玄関の段差に座り込んでいた。
中也
中也
中也
太宰
中也
太宰
また。また変な意地を張ってやがる。怪我したときも、毒盛られたときも。
中也
中也
太宰
中也
太宰
普段痛がらない、泣かない太宰が痛がって泣き目で俺にすがった。
そんな太宰を可愛いと思ってしまった自分を殴りたい。
動けないという太宰を俺は持ち上げてソファまで連れて行った。
中也
森さん
中也
森さん
中也
森さん
中也
森さん
中也
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也は私をお姫様抱っこするつもりだ。ここまで隠した私が悪いのだけれどかなり気が引けるが、もう痛みで何がなんだかわからない。だから大人しく運ばれた。
はずだった。
太宰
中也
太宰
中也
中也
太宰
太宰
中也
中也は駆け足で塵箱を取りに行き私の背中を擦った。
慌てたものの対処はしっかりしていてこんな時でも冷静。普段は私のほうが冷静ダケド。
中也
太宰
太宰
中也
ぷぅぴす