迷いの森の番人 メアリー
…じゃあメアリーと一緒に遊んでよ?
ステラ
…一緒に遊ぶって?
迷いの森の番人 メアリー
ふふっ知らないのー?
こういう…ことよっ!!!!
こういう…ことよっ!!!!
するとメアリーはテーブルにあったお皿をヒュンッと私に向かって投げてきた。
避けられない…!!
ペルラ
ステラ危ない!!
ステラ
…え?ペルラ?
迷いの森の番人 メアリー
あら、この可愛いお嬢ちゃんってステラちゃんって言うのね?
メアリーが投げたお皿をペルラが私を抱き抱えて避けた。
メアリーは悪びれもせずにクスクスと笑う。
ステラ
…一体何が起こってるの?
ペルラ
…あぁ、遊びってこういう事か
ペルラ
本当嫌になっちゃうよ
迷いの森の番人 メアリー
あら、随分余裕そうね?
迷いの森の番人 メアリー
遊びがいがありそう
面白くなってきたわ
面白くなってきたわ
ペルラは、はぁ…と息を着くと不敵な笑みを浮かべた。
ペルラ
出来るだけ早く終わらせたいね
ステラしっかり掴まっててよ
ステラしっかり掴まっててよ
ステラ
うっうん。分かった
迷いの森の番人 メアリー
あら、もう少し遊んでくれても…いいんじゃないの…!!!
メアリーはまた机にあったフォークを5本くらいヒュンッと私たちに同時に投げて隠し持っていた鎌を取り出して襲ってきた。
ペルラ
へぇ…フォークは本命の鎌を隠す為のフェイクって訳だね
迷いの森の番人 メアリー
ステラちゃんを抱きかかえながらよく避けられるものね
…面白いじゃない
…面白いじゃない
ステラ
(私も何か出来たら…いいのに!)
ペルラ
そろそろ…カタをつけようか?
ステラ
…え?
迷いの森の番人 メアリー
あら、やっと本気で遊んでくれる…え?
唐突にメアリーが言葉を失う。
…何が…起こってるの?
気づいたらメアリーは遠くにいて全く状況が把握出来ない。
ステラ
ペルラ…?
何をしたの?
何をしたの?
ペルラ
護身用の銃を持っていて正解だったよ
迷いの森の番人 メアリー
…どう…いう事なの?
あり…得ない
あり…得ない
ステラ
えっと…これはペルラが勝ったってこと?
ペルラが使った護身用の銃はメアリーの脇腹を音もなく貫通した。
気がついたら彼女は倒れている。
ペルラ
さぁ?此処から抜け出す道を約束通り作って貰おうか?
迷いの森の番人 メアリー
…こっ殺さないでよ?
ペルラはメアリーの頭にもう持っている銃を構える。
そして、メアリーは怖気づいたように震えている。
ステラ
ペルラ殺さないよね?
ペルラ
メアリーの行動次第だよ
迷いの森の番人 メアリー
…メアリーはただ遊びたかっただけなのに…!
そう言いながらメアリーは泣きながら持っていた鎌で森を裂いて道を作った。
ステラ
遊びならもっと安全で楽しい事があるよ
また遊ぼうね?
また遊ぼうね?
迷いの森の番人 メアリー
…!
本当?メアリーとまた遊んでくれるの?
本当?メアリーとまた遊んでくれるの?
ステラ
勿論いいよ
安全な遊びならね?
安全な遊びならね?
迷いの森の番人 メアリー
…ありが…とう…
ステラ
メアリーちゃん?
ペルラ
大丈夫。眠ってるだけだから
ステラ
でも、さっき撃ったのって…
ペルラ
心配しないでこれ…睡眠薬だから
ペルラはクスッと笑って銃の引き金を指でクルクルと回した。