テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ひかり
ひかり
ひかり
ひかり
近所の子
近所の子が私を呼ぶ声で目覚める
ひかり
両親は朝いつも寝ていて 起こしてはくれない
朝が弱い母親に遠慮して 良い子の私は
「お腹が痛くなるから 朝ごはんはいらない」 と嘘をついた
お弁当の日は 私がさも忘れたかのように
後から母親が学校に 届けてくれたっけ
遠足の場所にも母親がお弁当を直接届けにきたこともある
先生もみんなも私が忘れたんだと笑ってた
ただ お母さんが作るお弁当は いつも手作りで
私の好きな赤いウインナーも 必ずいれてくれて
お母さんが作るお弁当は とってもおいしかった
小学4年生にもなると私はクラスの女の子の輪に入れなくなった
そして日に日にクラス全体が私を無視するようになった