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#ミステリー
有難朱生
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花梨
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ウィリデ・グラティア
ウィリデ・グラティア
高い少年の声が渡り廊下に響き渡る。 その声に、廊下を歩いていた生徒たちが慌てて左右へ避けた。 直後、ドタドタと騒がしい足音が近付いてくる。 腕いっぱいに資料を抱えた少年が、前もろくに見えないまま廊下を駆けていた。 案の定、ぐらりと紙束が傾く。 盛大に資料達が舞散――ることもなく。 床へ落ちる寸前、その全てが受け止められていた。
ヴァローナ
ウィリデ・グラティア
ウィリデ・グラティア
聞き覚えのある声。 けれど、目の前にいる人物の姿と記憶が上手く噛み合わない。 ウィリデは首を傾げながら、手持ちを減らして、ヴァローナに任せた。
ヴァローナ
ウィリデ・グラティア
ぱっと表情を輝かせ、ウィリデが身を乗り出す。
ヴァローナ
何に使うつもりなのか。 ヴァローナは呆れた視線を向けながら、生徒会室の扉を開ける。 抱えていた資料を机の上へ置くなり、そのまま退室した。 その後を追うように、ウィリデは横を歩く。
ウィリデ・グラティア
ヴァローナ
ウィリデ・グラティア
ウィリデは目を見開いて、足を止めた。 先程までの好奇心に満ちた顔が、一瞬で心配そうなものへ変わる。
ヴァローナ
ウィリデ・グラティア
ヴァローナ
事情を話せないヴァローナは、口を曇らせて答える。 曖昧に濁せば、それ以上は聞かれない。 ――はずだった。
ウィリデ・グラティア
矢継ぎ早に飛んでくる質問。 悪意など一切ない。 純粋に心配しているからこそ、逃げ道がない。
ヴァローナ
ヴァローナは慌てた様子で、その場を駆け足で去る。
ウィリデ・グラティア
背後からまだ声が追いかけてくる。 振り返らない。 そのまま角を曲がり、姿を消した。 一連の様子は、朝早くから来ていた一部の生徒たちに、しっかりと目撃されていた。 そして、ひとりからひとりへ。 教室から廊下へ。 次々と噂で広まる。 そう、 ――ヴァローナの男体化はイケメンだと。
コメント
1件
わっ、8話読み終わったよ〜!!📚💕 ウィリデ先輩の「どいてどいてぇ〜っ!!!」からのヴァローナとの再会シーン、もう少年漫画みたいでテンション上がった🔥✨ 無邪気に「男体化できるの!?教えて!」って食いつく先輩と、「あなた元々男体でしょう…」って呆れるヴァローナの温度差が尊すぎんか…?😭💞 怪我を心配して矢継ぎ早に質問する先輩の優しさも伝わってきて、胸がギュッてなったよ。 最後の「イケメン」って噂の広まり方、学校あるあるで微笑ましい!次話も楽しみにしてるね!!🎀