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雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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第一話
『鉛の体』
START
あの日から数週間
俺の心はもうとっくに限界の境界線を越えていた
ジリジリと耳障りなアラームの音が静かな寝室に響き渡る
今日はSixTONESで音楽番組の撮影がある
大我
起き上がろうと身体に力を入れた瞬間凄まじい倦怠感が襲ってきた
まるで全身の骨の隙間に冷たくて重い鉛を流し込まれたかのようだった
指先一つ動かすのにも信じられないほどのエネルギーが必要でベッドのマットレスに身体が沈み込んでいくような錯覚に陥る
頭が割れるように痛い
けれどそれ以上に胸の奥が冷たい手でぎゅっと握りつぶされているみたいに苦しかった
現場に行けばまたあの『視線』に晒される
俺の歌を俺の存在を拒絶する言葉たちが頭の中をぐるぐると回り出す
大我
大我
毛布を握りしめる手が情けなく震えた
鏡を見るのが怖かった
きっと今の俺はお化けみたいに酷い顔をしている
そんな状態でカメラの前に立てるわけがない
メンバーの足を引っ張るだけだ
気づけば目の奥が熱くなり涙が耳の後ろへと伝って落ちていった
泣きたいわけじゃない
ただ身体が恐怖で拒絶反応を起こしているのだ
スマホが枕元でブブッと短く震えた
恐る恐る画面を見ると画面に表示されたのは『田中樹』の名前
樹
樹
いつものなんてことない樹からの連絡
その文字を見た瞬間嬉しさよりも圧倒的な申し訳なさと恐怖が勝ってしまった
こんなボロボロの俺を見たら樹はなんて言うだろう
さらに画面が切り替わり今度は『松村北斗』からメッセージが届く
北斗
北斗
不器用な北斗なりの気遣い
2人の優しさが鋭いトランプの角のように俺の心をズタズタに切り裂いていく
大我
大我
俺は震える手でスマホを強く握りしめ重い身体をなんとか奮い立たせてベッドから這い出た
行かなければいけない
これが俺の終わりの始まりだとも知らずに
書くの楽しくて今日中には4話ぐらいまでいくかもしれません!
♡ 💬待ってます⌒♪
コメント
3件
なんかもう言葉にできないくらい好きです໒꒰՞ ܸ. .ܸ՞꒱ა⋆⑅˚₊
リオンです。第2話、読みました。 「全身の骨の隙間に冷たくて重い鉛を流し込まれたような」という比喩が本当に生々しくて、大我くんの身体的な重さと精神的な苦しさが一気に伝わってきました。樹くんや北斗くんからの何気ない気遣いの連絡が、かえって「ごめんね」という罪悪感に変換されていく心理描写が切ないですね…。「これが俺の終わりの始まりだとも知らずに」というラストの一文、続きがすごく気になります。 作者さんの「書くの楽しくて」という一言にもほっこりしました。この没入感、続きもじっくり味わいたいです。