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エルフィンが連行されてから、五か月。
季節は変わり、 Hotel Noctis Luna は“有名すぎる宿”になっていた。
それでも―― ルカの毎日は、少しだけ同じ時間で止まっていた。
【エルフィン:今日は空がきれいですわ】 【ルカ:そっちは月、見える?】 【エルフィン:ええ。あなたと同じ月です】
短いやり取り。 派手じゃない。 でも、切れたことは一度もなかった。
そして、その日。 ロビーはいつも通りにぎやかで、 ルナが受付、ユナが資料整理、 ユウとカイトは相変わらず騒がしい。
アリア
ルカ
アリア
ルカは一瞬だけ、視線を逸らしてから頷いた。
ルカ
ホテルの扉が、静かに開く。
カラン――
その音に、なぜかルカは振り返った。
そこに立っていたのは―― 少し痩せて、 でも背筋を伸ばした、エルフィンだった。
エルフィン
ルナ
ユナ
ルカ
エルフィン
ルカ
エルフィン
ルカ
エルフィン
ルカ
エルフィン
ルカは、少し考えてから答えた。
ルカ
ルカ
ルカ
エルフィン
ルカ
アリア
ユウ
カイト
エルフィンは、深く一礼する
エルフィン
ルカ
月のつかい
……人は、戻れる生き物だ
――世界破滅予告、開始。あと10日
夜だった。
Hotel Noctis Luna の廊下は、 いつもより静かで、 月明かりだけが長く伸びていた。
エルフィンは、ルカの隣を歩いていた。 ただそれだけの、何でもない時間。
エルフィン
ルカ
エルフィン
ルカ
そのとき―― 空気が、歪んだ。
ルカ
エルフィン
廊下の奥、光でも闇でもない“何か”が立っていた。
白い翼。けれど、天使とは呼べない存在。
――悪夢の天使。
声はない。 ただ、“狙い”だけがはっきりしていた。
ルカが前に出るより早く、 それは動いた。
一瞬だった。 衝撃も、音も、ほとんどない。 ただ―― エルフィンが、ゆっくりと崩れ落ちた。
ルカ
エルフィンは、微笑っていた。
エルフィン
ルカ
エルフィン
エルフィン
ルカ
エルフィン
それだけ言って、 彼女の力は、すっと抜けた。
――【世界破滅予告】 残り時間:24時間 条件未達の場合、世界は終了する
月のつかい