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水元とのLINEは、 会う前と変わらず続いていた。
紗良
水元
紗良
水元
紗良
水元
紗良
水元くんは吹奏楽部だと 前に聞いたことがある。
……。
既読は付いたが返事が来なくなった。
紗良
画面つけたまま携帯放置してるのかな?
そう思い、 紗良も画面を閉じようとしたその時。
水元
水元
ドクン。
心臓が高鳴った。
紗良
紗良
紗良
何となく敬語で返してしまった。
水元
紗良
まさか本当にクリスマスに誘われるとは……
紗良
紗良
水元
紗良
紗良
会うのが2回目の相手と どこに行ったらいいか分からなかった。
紗良
紗良
紗良
水元
おっと。
急に直球が飛んできた。
紗良
紗良
水元
水元
紗良
場所と時間を指定してくれるのは 面倒くさがりの紗良にとって有難かった。
*
*
*
クリスマス当日。
女バレのみんなに 選んでもらったデート服と セブンティーンに載っていた 流行りのメイクで 待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせの15分前に着いたが、 水元くんは先に来ていた。
紗良
水元
水元
紗良
紗良
水元
おっと。
また直球が来たぞ。
紗良
褒められ慣れていないので 反応に困った。
紗良
水元
駅構内のカフェに行くことにした。
紗良
水元
紗良
水元
紗良
水元くんって、 悪いところ…ないのかな。
時間ちゃんと守るし
素直に褒めてくれるし
紳士だなって思う時もたくさんあるし
顔は…イケメンではないけど イノシシでもないし
紗良
その後カフェで3時間くらい喋った。
紗良
紗良
紗良
水元
水元
紗良
紗良
水元
水元
紗良
水元
紗良
紗良
水元
水元
紗良
水元
紗良
紗良
水元
紗良
関東にしか住んだことのない紗良にとって 未知の世界だった。
水元
紗良
何も言えなかった。
水元のことは 何とも思っていないはずなのに、 友達としてのコメントすら出来なかった。
水元
紗良
水元
紗良
前回同様、さらっと奢ってくれた。
紗良
紗良
紗良
紗良
カフェから駅の改札まで、 一言も話さず悶々と考えていた。
水元
紗良
水元
紗良
付き合ってもいないのに カップルのようなやり取りをして 解散した。
*
帰り道、 カップルや家族連れがわいわい 楽しそうに過ごしている中を 歩いて帰った。
紗良
紗良
家に着いて、 何となくFacebookを開いたら 水元が空港までの切符を載せていた。
水元
それしか書いていなかったのに
切符に書いてある出発時間を見て
空港に行く直前まで、数時間でも 会いに来てくれたんだと思ったら
嬉しくなっている自分がいた。