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バンッ!

バンッ!

凛華と海乃は、目覚めた能力を使って死霊と戦っていた。 凛華の武器である銃の発砲音が響く。

死霊

ガッ……!

遠木 凛華

効いてる!

遠木 凛華

このまま撃てば倒せるはず──

戸井 海乃

……!

戸井 海乃

危ない!

遠木 凛華

えっ……?

海乃は凛華の目の前にバリアを生成する。 そのバリアは死霊からの攻撃を防いだ。

遠木 凛華

会長ありがとう……!

戸井 海乃

いえ。

戸井 海乃

……急いで倒しますよ

遠木 凛華

うん。

海乃はペンを持つ。 ペンは瞬く間にレイピアに変身し、 海乃はレイピアで死霊を突いた。

死霊が蹲った隙に、凛華も死霊に向かって発砲する。 すると、死霊は一際大きな声を上げた。

死霊

ア”ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”!

遠木 凛華

倒せた……のかな?

戸井 海乃

……灰になりましたね。

戸井 海乃

これで倒せたのだと思います。

遠木 凛華

よかった……。

遠木 凛華

どうなるかと思ったけど助かった……。

遠木 凛華

そういえば、バッグは教室の中にあるんだよね?

遠木 凛華

ここからだったら遠回りでも行けるからそっちで行こう。

戸井 海乃

……はい。

戸井 海乃

ですが、その前にひとつだけ試してみてもいいですか?

遠木 凛華

試すって……何を?

戸井 海乃

この壁が元通りになればすぐに教室まで行けます。

戸井 海乃

それを試してみたいんです。

遠木 凛華

……分かった、待ってるね。

凛華が頷いたのを見てから、 海乃は本を開いて崩れた壁の目の前に立った。

そして、壁に触れて目を閉じる。 少しすると、たちまち壁は元通りになった。

戸井 海乃

……やはり、直るのですね。

戸井 海乃

これがどこまで適応されるかは分かりませんが……。

遠木 凛華

……凄い。色々出来るんだね。

戸井 海乃

意外と便利ですね。

戸井 海乃

では、私はスマートフォンを取ってきます。
少しそこで待っていてください。

遠木 凛華

うん。

少しすると、海乃が1年B組の教室から出てきた。 その右手にはスマホが握られている。

戸井 海乃

持ってきましたが……連絡先の交換の仕方が分かりません。

戸井 海乃

どのように操作すれば良いのですか?

遠木 凛華

分かった。ちょっと貸して。

遠木 凛華

まずここを押して、ここをタップしたらコードを入力して……

遠木 凛華

はい、これで交換できたはず。
メール送ってみるから確認してみて。

戸井 海乃

……!

戸井 海乃

メールが来ました。

遠木 凛華

よかった〜。

遠木 凛華

それじゃあ、スタンプでも何でもいいから返しておいてくれる?

遠木 凛華

私の方にもきちんと送られてくるか確認したくて。

戸井 海乃

……今送りました。

遠木 凛華

……うん、私の方にも来たよ。
これで大丈夫だね。

戸井 海乃

授業に戻らなければなりませんね。

『カワノベさん』

……そうしなくちゃいけないんだろうけど、
今はそうもいかなくてね。

戸井 海乃

はい?

戸井 海乃

あなた……誰ですか?

『カワノベさん』

僕のことは今はいいから。
キミ達の助けが必要なんだよ。

『カワノベさん』

美術室近くの廊下まで来てくれないかな?
そこに巨大な死霊が居るんだ。

遠木 凛華

あ……カワノベさん。

遠木 凛華

分かりました。
今すぐ行きます。

『カワノベさん』

……それにしても、凛華は能力が覚醒したんだね?

遠木 凛華

あ、はい!

遠木 凛華

私もこんなことになるなんて予想してなかったです。

戸井 海乃

助けを必要としている方が居るのならば今すぐ向かわなければいけません。

戸井 海乃

……行きましょう、遠木さん。

遠木 凛華

うん。

2人は戦っている3人の助けに入る為に、 死霊が居る美術室前まで向かっていった。

『カワノベさん』

……さてと

『カワノベさん』

僕も早く戻らないと。

高代 結子

ウフフ……。

高代 結子

油断をしすぎるのは良くないわよ?

『カワノベさん』

……高城結子か。僕に何か用?

高代 結子

嫌ね〜、ただの世間話よ。

高代 結子

もうすっかりあの子達の仲間じゃない。

高代 結子

幽霊が人間に幽霊狩りをさせるなんて面白いわね。

高代 結子

前まではあんなに人間を恨んでいたのに。

『カワノベさん』

……僕は変わったんだ。

『カワノベさん』

もう行っていいかな?
僕にも仲間が居るんだよ。

高代 結子

前みたいにならないといいわね?

高代 結子

それと……

高代 結子

私はもう充分楽しんだわ。
次は君の番よ?

『カワノベさん』

は……?

川野辺 喜雨

(カワノベが居ない……?)

川野辺 喜雨

(能力が覚醒した2人を探しに行ったのか。)

遠木 凛華

あ……先輩方!

遠木 凛華

やっぱりもう戦っていたんですね。

太賀 萩

ん……遠木?

太賀 萩

あいつ武器持ってるぞ?

川野辺 喜雨

その能力が目覚めたってのは……
遠木さんとその奥の人かな?

戸井 海乃

……初めまして。

死霊

ニンゲン……ナンニンキテモオナジ……。

死霊

ココデコロスマデ……!

川野辺 喜雨

2人とも!

川野辺 喜雨

とりあえず武器で攻撃してみて!

川野辺 喜雨

君たちの能力が属性能力ならそれが弱点かもしれないから!

戸井 海乃

弱点……。

戸井 海乃

弱点は見えないんですか?

川野辺 喜雨

見えないから困ってるんだ。

川野辺 喜雨

もしかして見えるの?

戸井 海乃

……分かりません。

戸井 海乃

……でも、もしかしたら出来るかもしれません。

海乃は本を開いて目を閉じる。 海乃が弱点を見れるようにと念じて目を開くと、 死霊の頭の上にその死霊の弱点が表示されていた。

戸井 海乃

見えました。

戸井 海乃

風、土、草の三つです。

川野辺 喜雨

草……?

川野辺 喜雨

それに、風属性も土属性もこの中には居ないよね。

太賀 萩

風ならどうにかすれば出来そうだが……

太賀 萩

どうする? これじゃあどうしようもないぞ。

戸井 海乃

……風を生成してみます。

戸井 海乃

私の能力は念じたものを生成する能力です。

戸井 海乃

それで風を生成して攻撃すれば、その攻撃が通るかも……。

海乃は本を開き、風を生成したいと念じる。

生成した風を自分のレイピアに付着させ、 更に全員の武器にも同じように風を付着させた。

毒野 夜宵

……あ、風。

毒野 夜宵

でも、喜雨の武器は杖だから、杖で殴るでもしないと意味ないよね。

川野辺 喜雨

……じゃあ夜宵が倒したらいいでしょ。

毒野 夜宵

勿論分かってるけど。
わたしを何だと思ってるの?

毒野 夜宵

魔法少女に憧れる17歳の女子高生だから。

毒野 夜宵

憧れる気持ちは誰にも負けないよ。

太賀 萩

……ほら、さっさと倒すぞ。

川野辺 喜雨

ま、杖でも刺せそうだから俺も戦うよ。

遠木 凛華

私も戦います……!

遠木 凛華

先輩達には及ばないかもしれませんが……。

川野辺 喜雨

……よし。いくよ!

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