夏帆
…………
担任
夏帆さん、黙ってないで何か話したら?
夏帆の母
そうよ、何でこんなことしたの!
夏帆
うるさいな~
夏帆
私は思ってることを話しただけ
夏帆の母
夏帆はいい子だったじゃない!
夏帆
それはお前らの客観的な意見だろ?
夏帆
今までこっちはいろいろ我慢してきたの
夏帆の母
我慢って…
夏帆の母
言ってくれたら良かったじゃない!
夏帆
言えない空気作ったのはお前らだろ!
夏帆
私の性格のせいかもしれないけど、
夏帆
それだってあんたらがそういう育て方したからこうなったんだろうが!
夏帆の母
そんな…!私はいつも正しく育ててきたわ!
夏帆
違う、
夏帆
私はいつもいつも我慢ばかり
夏帆
いい子になるためにこれは我慢だよ、
夏帆
いい子はこんなことしないよ
夏帆
って、私がどれだけ我慢してきたことか
夏帆の母
夏帆…
夏帆
今さら優しくしたって無駄だよ
夏帆
1回爆発したらもう止められないの
夏帆
今までの不満が全部湧き出てくる
夏帆
もう、疲れたよ…
夏帆
自分が自分じゃないみたいで怖い…
夏帆の母
ねぇ、夏帆
夏帆の母
お母さん夏帆がしっかり者だからって夏帆に頼りすぎてたのかもしれない
夏帆の母
でもね、そんなつもりはなかったの
夏帆
でも実際私は苦しんで…、!
夏帆の母
分かってる!それは、お母さんだって分かってるよ
夏帆の母
夏帆のためを思って言っていたのよ。
夏帆
でも、それが私のためになってないんじゃ意味ない
担任
すみません、家族の話し合いに口を出すつもりは無かったんですが…
担任
お母様にとっての「いい子」ってなんですか?
担任
大人にとって「都合の『いい子』」ですか?
夏帆の母
……
担任
子どもは子どもなんです
担任
大人のものさしで測ってはいけません
夏帆
……、
担任
まだ社会に出ていない子どもなんです。もちろんもう高校生ですし、多少は自分で責任を取らなければいけないこともあります。ですが成人しておらず大人の庇護下にいるうちは大人が子どもを守ってあげないといけないんです
担任
大人にとっての「いい子」は都合の『いい子』、聞き分けの『いい子』
担任
そんな子達ばかりです
担任
1度本音で話してみてください
担任
ここで大人が嘘をついたって、子どもはさらに反抗心を積み重ねていくだけです。
夏帆の母
……そ、うね…
夏帆の母
そうよね…
夏帆
…お母さん
夏帆
私ってお母さんにとってどんな存在?
夏帆
近所に自慢するための道具?
夏帆
聞き分けが良くて都合のいい子?
夏帆
それとも、愛する娘?
夏帆の母
私は、あなたを愛してる
夏帆の母
でも、いつしか周りの目しか気にせず夏帆が少し悪い成績を取っただけでご近所さんの目を気にした
夏帆
大丈夫、それは分かってたよ
夏帆
私の家の近所は昭和のおばさんしかいないから周りの目を気にするのは分かる
夏帆
でもだからと言って私に八つ当たりとかしてほしくなかった
夏帆の母
うん、本当にごめんなさい
夏帆の母
仲直りしてくれる?
夏帆
うん、でもその代わりもう私隠さないからね!
夏帆
全部本音で話すから!
夏帆
覚悟しててよ!
夏帆の母
…ふふ、えぇ分かったわ






